確かに新感覚 ニッタク × ヨネックス共同開発卓球シューズを履いてみた ニッタク展示会2023
足を入れてみて驚いた。
包み込む優しさと、しっかりホールドされて強く踏める感触が両立している。
展示会の試打スペースで、2点フットワークまでさせてもらって確かめてみたが、横ズレが少なく、安定感がある。
次々と小売店や代理店のバイヤーの方々も試し履きして「おお、確かに」と上々の反応を示していた、新製品『ムービングエース』。
バドミントン界のリーディングカンパニー・ヨネックスと共同開発した卓球シューズの秘密を、日本卓球株式会社(ニッタク)の商品企画部部長・松井潤一さんに聞いた。
写真:ニッタクの新商品『ムービングエース』/撮影:ニッタク
卓球シューズとバドミントンシューズの違いは?
――どのあたりが、ヨネックスのノウハウなんでしょうか
松井:卓球と比べてバドミントンは上下の動きが激しいので、衝撃を吸収する構造・素材、そして反発力は、ヨネックスさんが長年培ってきたノウハウですね。それを卓球ならではのフットワークの動きに対応するように開発を重ね、強靭さを実現しました。
――卓球とバドミントンで、シューズの特徴はどう違うんでしょうか。
松井:例えば、卓球シューズは激しい左右の動きに対応するため、くるぶし部分はバドミントンシューズより低くする必要があります。ミッドソールの厚みや、インソールの硬度も、卓球ならではの左右への細かいステップに最適化するよう開発しました。
写真:ヨネックスが独自開発した衝撃吸収性と反発性を備える素材『パワークッションプラス』、小さなメロンパンみたいで可愛い/撮影:ラリーズ編集部
見た目より軽い
――シューズ自体が、見た目より軽いことにも驚きました。
松井:細部のこだわりですね。例えば、ソール部分のギアグリップと呼ばれるパーツも、負荷が強くかかる部分と、そうでない部分の面積を変えていたりします。
写真:ソール部分のパーツ面積を変えている/撮影:ラリーズ編集部
――履いてみると、とても優しく包み込む感触なんですよね。
松井:厚みのあるダブルラッセルメッシュ素材を採用したことと、足ズレを抑えるフィットマッチインソールによって、足とシューズの一体感が実現しました。
写真:この厚みがホールド感を作り出す/撮影:ラリーズ編集部
――いま実際に動いてみたら、反発力もあって動きやすかったです。
松井:ありがとうございます。大切なのは、実際に選手の皆さんが履いて試合をして満足してもらえることだと思っていたので、今年の全日本で選手の皆さんに履いていただけるよう開発を進めてきました。トップ層の選手たちからも、このムービングエースの“一体感”をとても高く評価していただき、私たちも自信を持っています。
写真:ニッタクの新製品『ムービングエース』/撮影:ラリーズ編集部
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