きっかけは「卓球台と黒板って似てない?」廃校の黒板を再利用した地域活性化プロジェクト
ネットを切るのが大変だった
――製作過程で苦労したのは、どのあたりなんでしょう。
大恵:地域おこし協力隊の方は“黒板の横幅に合わせてネットを切ってきちんと張った状態にするのは大変だった”とおっしゃっていました。
――どこかに常設してるんですか?搬入・搬出は大変そうですが。
大恵:1号機は廃校でそのまま制作したら、搬出にクレーン車が必要になってしまって(笑)。
2号機からは「いわま黒板製作所」の社長の快諾をいただき、今はすべて、いわま黒板製作所の倉庫に置かせていただいています。
――地元の協力も手厚いですね、さすが黒板の町。
今後の課題は何かありますか。
大恵:11月に市役所で行ったイベントでは、すごく子どもたちには喜んでもらえるんですが、高齢者の方にお声がけしても“いいです”と遠慮されてしまいました。
周りの目が気になるのかもしれません。
今後は市内の空き家活用方法としても黒板卓球台を活かせれば、高齢者の方の運動不足解消や、多世代交流の役に立てると思っています。
――よく考えられてますねぇ。地域の強みと、廃校備品の再利用と、卓球が社会に提供できる機能を掛け合わせていて、とても有意義な試みだと思います。
ぜひ黒板卓球台で打てる日を楽しみにしています。
大恵:お忙しいでしょうが、黒板卓球台が体験できるときに、善通寺市に遊びに来てください(笑)。
こちらこそありがとうございました。
写真:黒板卓球台を制作する地域おこし協力隊/提供:善通寺市地域おこし協力隊
取材・文:槌谷昭人(ラリーズ編集長)
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