
<第94回全日本大学総合卓球選手権大会(団体の部) 7月3日~6日 場所:四日市市総合体育館(三重県)>
7月3日から6日まで、三重県の四日市市総合体育館にて、第94回全日本大学総合卓球選手権大会・団体の部(通称:インカレ)が開催され、中央大学が33年ぶりの優勝を達成した。
優勝後、選手たちに話を聞いた。
中央大主将・谷本凌 コメント
写真:試合後の中央大/撮影:ラリーズ編集部
今の率直な気持ちを聞かせてください
谷本:正直、自分はこれまで優勝を味わったことがなかったので、本当に実感が湧いていません。
でもこうして、試合が終わったあとに仲間や応援してくれた人たちが「おめでとう」と声をかけてくれて、改めて「自分たちは優勝したんだな」とジワジワ実感が湧いてきました。
団体戦でチームみんなで勝ち取った優勝だったので、なおさら重みがあります。
チームが優勝できた理由・要因はどこにあると感じますか?
谷本:「優勝するんだ」っていう気持ちを、チーム全体が強く持っていたことだと思います。
練習時のミーティングでも、自然とみんなが「優勝したい」「優勝しよう」って口に出していたんです。そうやって「優勝」という言葉を繰り返していくことで、気持ちがどんどん一つになっていきました。
谷本主将はサポートする立場だったかと思いますが、後輩たちのその頑張りをどう見ていましたか?
谷本:本当に頼もしかったです。どの試合でも後輩たちが最後まで全力で戦ってくれて、その姿勢に何度も胸を打たれました。
自分はプレーで引っ張ることはできなかったんですけど、サポートに徹して、少しでも力になれたらと思っていました。
それでも、あの場面でしっかり結果を出してくれた後輩たちは本当にすごいと思いますし、誇らしいです。
写真:優勝後の中央大学/撮影:ラリーズ編集部
決勝戦の最初のシングルスの試合はどう見ていましたか?
谷本:一番手の青山が濵田一輝選手と接戦になって、本当に勝つか負けるか分からない展開でした。でも、粘り強く戦ってくれたのが本当に大きかったと思います。
(敗れはしましたが)その後の小野やダブルスにもすごくいい流れを作ってくれました。
ダブルスも勝ち切ったのは大きかったと思いますが、どう感じていましたか?
谷本:ダブルスを取れたのは正直めちゃくちゃ大きかったです。あの1点があったから、試合の流れをしっかり引き寄せることができたと思います。
そしてラストの道廣選手の試合はどんな気持ちで見ていましたか?
谷本:最後の道廣は思い切って攻めていって、彼らしいプレーをしてくれました。もうあの時点では不安要素はなかったですね。
自分たちはやるべき応援に徹して、楽しみながら見守るだけでしたし、道廣も自分のプレーに集中してくれていたと思います。
秋リーグへの意気込みはありますか?
谷本:まだやるべきことはたくさんあると感じています。特に春リーグは2位という結果で、あと1本が取れていれば優勝できていたんです。だから今回は「そのあと1本をどう取るか」が鍵になると思っています。
改めて、今後の目標や個人としての意気込みを聞かせてください
谷本:今大会で優勝という一つの結果を出せたことは、自分にとってもチームにとっても大きな自信になりました。でも、これで満足して終わりたくはないです。秋リーグでの優勝、全日学での活躍、そしてさらにその先にある全国の舞台でも戦っていけるように、自分自身もさらにレベルアップしていきたいと思います。
キャプテンとしてチームを引っ張ることはもちろんですが、自分も一選手としてもっと勝負強くなっていきたいです。応援してくださった皆さんに、これからも良い報告ができるよう、精一杯頑張ります。
青山貴洋 コメント
写真:青山貴洋(中央大)/撮影:ラリーズ編集部
今の率直な気持ちを教えてください。
青山:やっぱり、ずっと優勝を目指して頑張ってきて、今年こそは行けるメンバーが揃ったと思っていました。
準決勝と決勝では自分は負けてしまったんですけど、チームのみんながすごく強くて。 正直まだ実感はあまり湧いていませんが、優勝できて本当に良かったです。
道廣選手が優勝を決めた瞬間はどうでしたか?
青山:道廣は同期なので、最後は絶対にやってくれると信じていました。本当にやってくれて、「こいつだ!」って感じでしたね。
今後の意気込みをお願いします
青山:今回は自分はそこまで活躍できなかったので、次は自分が活躍してリーグ戦とか勝てるように頑張ります。
前出陸杜 コメント
写真:勝利後の前出陸杜/小野泰和(中央大)/撮影:ラリーズ編集部
今の心境をお願いします
前出:今大会はシングルスで最初から上手くいかなかったんですけど、ダブルスは結構上手くいきました。
シングルスでは上手くプレーできず悔しかったですが、チームのみんなと優勝できたので結果的には良かったと思います。
地元・三重開催ということで何か特別な気持ちはありましたか?
前出:そうですね。自分のクラブ出身の子たちや、小さい頃お世話になった方々がたくさん見に来てくれました。
その中で優勝できて嬉しかったです。自分自身も勝って優勝したかったですが、同期が勝ってくれて本当に良かったです。
優勝を決めた瞬間、どんな気持ちでしたか?
前出:正直、優勝できるとは思っていなかったので、みんな最初は実感がなかったと思います。決まった瞬間は本当に驚きました。
決勝はダブルスの逆転勝利が決勝で大きかったのではないでしょうか?
前出:1、2ゲーム目で結構やられていて、(相手のペアには)関東学生でも負けていたので厳しいと思いましたが、最後まで諦めず強気でプレーできたのが逆転につながったと思います。
写真:小野泰和(中央大)/撮影:ラリーズ編集部
パートナーの小野選手は今大会全勝の大活躍ですが、どんな存在ですか?
前出:1年生でエースとして思い切ってプレーしてくれて、ダブルスのパートナーとしてもすごく頼もしい存在です。
今後の意気込みをお願いします
前出:春リーグで最後の一本で負けて悔しい思いをしたので、秋は全勝優勝を目指して頑張りたいと思います。
道廣晴貴 コメント
写真:道廣晴貴(中央大)/撮影:ラリーズ編集部
(表書式後に)胴上げもされていましたが、今はどんな気持ちですか?
道廣:リーグ戦では優勝できなかったこともあって今回のインカレにかけてきたので、自分が最後に決められて本当によかったです。
優勝を決めた瞬間は、どんな気持ちになりましたか?
道廣:最初は全然実感が湧かなくて、本当に優勝したのか信じられませんでした。
5番に入る前は不安はありましたか?
道廣:相手は強かったので、自分は思い切って自分のプレーを貫こうと決めていました。
準決勝、決勝と5番で勝利し、チームを救う活躍でした
道廣:青山と前出の二人はとても強い選手ですが、彼らがシングルスで負けた中、自分が活躍するしかないと思いました。結果的に勝ててよかったです。
同期2人は本当に強くて自分よりも実力があるので、最後は絶対負けたくないと思って臨みました。
写真:表彰式後の同期3人組/撮影:ラリーズ編集部
1年生の小野選手は単複全勝でしたが、どんな後輩ですか?
道廣:2歳も下なのに試合になると頼りになる存在で、本当に1年生とは思えません。彼が入ったことで全員が明るく同じ方向を向いていると感じます。
次のリーグに向けての意気込みをお願いします。
道廣:自分が入学してからリーグ戦で優勝しておらず、春リーグも惜しいところで自分の負けが響きました。その借りを必ず返したいと思っています!
小野泰和 コメント
写真:小野泰和(中央大)/撮影:ラリーズ編集部
優勝が決まった瞬間はどんな気持ちでしたか?
小野:春リーグで優勝できなくて、チームみんなで悔しい思いをしました。
今回は優勝を目指してチーム一丸となって戦い、結果として優勝できて本当に嬉しい気持ちでいっぱいでした。
2点起用で自分の勝利がチームの勝利に直結する状況でしたが、ご自身の出来についてはいかがですか?
小野:全試合勝つことができましたが、相手のエースと当たって勝ったわけではないので、本当に実力がついているかはまだ分かりません。
今後はエース対決で勝ち、ダブルスでも勝てる選手になりたいと思います。
決勝のダブルスの勝利は非常に大きかったのではないでしょうか
小野:0-2で負けていて気持ち的にも落ち込みかけましたが、前出さんが隣で声をかけてくれたのて、前出さんのおかげで挽回できた試合でした。
ベンチでも声を出してチームを盛り上げていました
小野:自分が試合をしているときに大きな声や身振り手振りで応援してもらうと本当に勇気が出ます。だから自分も試合している選手を勇気づけるような応援を心がけています。
1年目でタイトルを取れましたが、大学に入って変わったことはありますか?
小野:出雲北陵高校にいたときは自分がエースとして絶対勝たなければいけないという状況でしたが、今は周りの先輩や同級生が強くて、気楽に伸び伸びプレーできるようになりました。そこが大きな変化だと思います。
秋リーグに向けての意気込みを聞かせてください
小野:秋リーグは優勝を目指して頑張ります。また、この結果に満足せず、来年・再来年のインカレでも優勝できるよう、これからも練習を頑張りたいです。
文:ラリーズ編集部
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