中央大・白神監督「誰一人として諦めなかった。全員が最後までやり抜いてくれた」<卓球・インカレ2025男子>

<第94回全日本大学総合卓球選手権大会(団体の部) 7月3日~6日 場所:四日市市総合体育館(三重県)>

7月3日から6日まで、三重県の四日市市総合体育館にて、第94回全日本大学総合卓球選手権大会・団体の部(通称:インカレ)が開催され、男子では中央大学が33年ぶりの優勝を果たした。

試合後、白神監督に話を聞いた。

白神監督 コメント

写真:33年ぶりの優勝を達成した中央大学/撮影:ラリーズ編集部
写真:33年ぶりの優勝を達成した中央大学/撮影:ラリーズ編集部

今の率直な気持ちを教えてください

ありがとうございます。正直、嬉しさもあるんですけど、信じられないという気持ちもあります。

ずっと「自分たちは優勝できないんじゃないか」と感じていたこともあったので、ようやくここまで来られたという思いが強いです。

春のリーグ戦では優勝目前での敗退がありました

あのときは本当に悔しかったですね。でも、今回は「また勝てないんじゃないか」と思いそうになる瞬間もあった中で、「いや、絶対に優勝できる」と自分に言い聞かせました。その気持ちを選手たちにも伝えて臨みました。

決勝戦を振り返っていかがですか?

選手たちは「誰が強いか」「順番はどうか」など、つい考えてしまうんです。

でも私は「今まで勝てなかった相手に勝つためにやってきた。信じて戦おう」と伝えたうえでオーダーを考えました。実際、最初は実力不足を感じた場面もありましたが、みんな粘ってくれましたね。

試合の流れを変えたポイントはありますか?

ダブルスですね。ゲームカウントが0-2になったときに相手が勝ちを意識したと思うんです。

そこの少し緊張した瞬間を逃さず、選手たちがしっかり我慢して崩れずに戦ってくれました。そこからチームの流れが変わったと思います。

正直、ダブルスは私が何か指示する必要もないほどで、「監督は何もやらなくていいダブルス」でした。それくらい、2人が自分たちで考えて勝ちきってくれたのが大きかったですね。

4番の前出選手はどうでしたか?

結果として負けてしまったんですけど、あの試合があったからこそ、団体の雰囲気が崩れなかったです。

諦めずにやりきってくれたから、5番につながったと思います。

写真:道廣晴貴(中央大)/撮影:ラリーズ編集部
写真:道廣晴貴(中央大)/撮影:ラリーズ編集部

5番の道廣選手の活躍はいかがでしたか?

正直、あそこまで強い道廣見るのは初めてでした。まさにゾーンに入ったような集中力で、一番良いタイミングで力を発揮してくれたと思います。

全員でつかんだ優勝だったと?

はい、本当にそうです。誰一人として諦めなかった。簡単なようで難しいことを、全員が最後までやり抜いてくれた。それが何より嬉しいです。

写真:優勝した中央大/撮影:ラリーズ編集部
写真:優勝した中央大/撮影:ラリーズ編集部

今後の目標を教えてください。

この優勝に満足せず、秋のリーグ戦、全日学、さらには全日本選手権へと、より高いステージを目指していきたいです。リーグ戦の優勝は約20年ぶりになるので、そこも狙っていきたいと思います。

文:ラリーズ編集部