愛知工業大、2年ぶり王座奪還 東洋大とのラストにもつれる熱戦制す<卓球・インカレ2025女子>

<第94回全日本大学総合卓球選手権大会(団体の部) 7月3日~6日 場所:四日市市総合体育館(三重県)>

7月3日から6日まで、三重県の四日市市総合体育館にて、第94回全日本大学総合卓球選手権大会・団体の部(通称:インカレ)が開催された。大会最終日には、女子第2ステージの準決勝、決勝が行われ、優勝校が決定した。

愛知工業大学、東洋大学が決勝に進出

写真:準決勝の中央大学対愛知工業大学/撮影:ラリーズ編集部
写真:準決勝の中央大学対愛知工業大学/撮影:ラリーズ編集部

愛知工業大学と中央大学の試合は、1番で愛工大の東海女王・藤田知子が勝利し、2番で中央大の昨年選抜女王・枝廣愛が勝ち、1-1の同点となった。

勝負の3番、藤田知子・伊藤詩菜ペアは苦戦しながらも粘り強く勝利し、愛工大が2-1とリード。

写真:勝利後の伊藤詩菜(愛知工業大学)/撮影:ラリーズ編集部
写真:勝利後の伊藤詩菜(愛知工業大学)/撮影:ラリーズ編集部

4番は、伊藤詩菜と兼吉優花による1年生対決となった。両者は今年3月に四天王寺高校を卒業した同期で、4月から新たな環境で技を磨いてきた。

互いの手の内を知り尽くしたような激しい試合展開の中、第4・5ゲームで伊藤が点差を広げ、逃げ切ってゲームセット。愛知工業大学が3-1で決勝進出を決めた。

写真:山脇ゆき(東洋大学)/撮影:ラリーズ編集部
写真:山脇ゆき(東洋大学)/撮影:ラリーズ編集部

東洋大学と立命館大学の試合は、東洋大学が1・2番を制し、2-0でリードして3番のダブルスに進んだ。

一時、立命館大ペアがリードする場面もあったが、東洋大ペアは息の合ったコンビネーションで反撃。終盤に逆転勝利を収め、東洋大学が3-0で決勝進出を決めた。

まさに頂上決戦。決勝は2-2までもつれる大接戦。

写真:1番の面田采巳(愛知工業大学)対桧山夏望(東洋大学)/撮影:ラリーズ編集部
写真:1番の面田采巳(愛知工業大学)対桧山夏望(東洋大学)/撮影:ラリーズ編集部

決勝戦は、愛知工業大学と東洋大学の対決となり、1番では、面田采巳(愛知工業大学)と桧山夏望(東洋大学)の対戦となった。

面田が有利かと思われた1番だったが、1年生の桧山が立て続けに第2、3、4ゲームを先取し、先制点は東洋大学に。

写真:勝利後の伊藤詩菜(愛知工業大学)/撮影:ラリーズ編集部
写真:勝利後の伊藤詩菜(愛知工業大学)/撮影:ラリーズ編集部

2番では、伊藤詩菜と山脇ゆき(東洋大学)の対戦。伊藤が1ゲーム目は競りながらもとり、その後は圧倒的強さを見せつけての勝利となった。

3番のダブルスでは、愛知工業大学の藤田知子/伊藤詩菜ペアが登場。第1ゲームを先取したものの第2ゲームを落とし、試合は一進一退の展開となる。それでも、息の合ったプレーで第3・第4ゲームを連取し、3-1で勝利。チームに貴重な2勝目をもたらし、流れを引き寄せた。

写真:上澤依央(東洋大学)/撮影:ラリーズ編集部
写真:上澤依央(東洋大学)/撮影:ラリーズ編集部

続く4番では、愛知工業大学の永野萌衣が、東洋大学の上澤依央と対戦。第1ゲームを永野が奪ったが、上澤は驚異的な粘りと集中力で、第2ゲーム以降を連取。16-14とデュースを制した第2ゲームが流れを変え、上澤が3-1で勝利。試合は2-2の同点に戻った。

写真:藤田知子(愛知工業大学)/撮影:ラリーズ編集部
写真:藤田知子(愛知工業大学)/撮影:ラリーズ編集部

勝敗を左右する5番には、藤田知子が登場。対するは東洋大学の浦部佳苗。どちらも一歩も譲らぬ接戦の中、藤田は冷静なプレーで競り合いをすべて制し、13-11、11-8、12-10と、いずれも僅差のゲームをものにしてストレート勝利。

写真:優勝後の愛知工業大学/撮影:ラリーズ編集部
写真:優勝後の愛知工業大学/撮影:ラリーズ編集部

この結果、愛知工業大学が3-2で勝利し、2年ぶりの優勝を果たした。

準決勝、決勝のスコアと結果、ランキング、優勝チームの敢闘賞は以下の通り。

第2ステージ準決勝

◯愛知工業大学 3-1 中央大学

◯藤田知子 3-1 香取位圭
11-9/11-5/10-12/11-9
面田采巳 2-3 枝廣愛◯
11-9/8-11/11-5/8-11/5-11
◯藤田知子/伊藤詩菜 3-1 枝廣愛/兼吉優花
11-4/9-11/11-6/11-8
◯伊藤詩菜 3-1 兼吉優花
10-12/11-2/11-6/11-4
永野萌衣 – 吉松寿莉

◯東洋大学 3-0 立命館大学

◯山脇ゆき 3-1 吉田一葉
11-9/8-11/11-8/11-9
◯桧山夏望 3-2 中谷理菜
6-11/11-3/6-11/11-9/11-7
◯上澤依央/山脇ゆき 3-2 中谷理菜/岡田実弓
7-11/11-7/9-11/11-4/13-11
上澤依央 – 岡田実弓
浦部佳苗 – 古賀咲音

第2ステージ決勝

◯愛知工業大学 3-2 東洋大学

面田采巳 1-3 桧山夏望◯
11-5/8-11/5-11/6-11
◯伊藤詩菜 3-0 山脇ゆき
12-10/11-7/11-1
◯藤田知子/伊藤詩菜 3-1 上澤依央/山脇ゆき
11-9/9-11/11-4/11-7
永野萌衣 1-3 上澤依央◯
12-10/14-16/9-11/5-11
◯藤田知子 3-0 浦部佳苗
13-11/11-8/12-10

女子ランキング

1位:愛知工業大学

写真:愛知工業大学/撮影:ラリーズ編集部
写真:愛知工業大学/撮影:ラリーズ編集部

2位:東洋大学

写真:東洋大学/撮影:ラリーズ編集部
写真:東洋大学/撮影:ラリーズ編集部

3位:中央大学

写真:中央大学/撮影:ラリーズ編集部
写真:中央大学/撮影:ラリーズ編集部

4位:立命館大学

写真:立命館大学/撮影:ラリーズ編集部
写真:立命館大学/撮影:ラリーズ編集部

5位:日本体育大学

写真:岩木仁香(日本体育大学)/撮影:ラリーズ編集部
写真:岩木仁香(日本体育大学)/撮影:ラリーズ編集部

6位:金城大学

写真:須藤菜々子(金城大学)/撮影:ラリーズ編集部
写真:須藤菜々子(金城大学)/撮影:ラリーズ編集部

7位:國學院大学

写真:佐藤野々華(國學院大学)/撮影:ラリーズ編集部
写真:佐藤野々華(國學院大学)/撮影:ラリーズ編集部

8位:筑波大学

写真:青井さくら(筑波大学)/撮影:ラリーズ編集部
写真:青井さくら(筑波大学)/撮影:ラリーズ編集部

殊勲賞

伊藤詩菜(愛知工業大)

写真:伊藤詩菜(愛知工業大)/撮影:ラリーズ編集部
写真:伊藤詩菜(愛知工業大)/撮影:ラリーズ編集部

文:ラリーズ編集部