
愛工大名電が3年ぶりの頂点に 今枝監督「優勝できたことが信じられません」<全国高校選抜2025>
<第52回全国高等学校選抜卓球大会 3月21~23日 岡山県総合グラウンド体育館(ジップアリーナ岡山)、岡山市総合文化体育館>
3月21~23日に岡山県にて第52回全国高等学校選抜卓球大会が開催された。23日には男子学校対抗が終了し、愛工大名電が3年ぶりの優勝を果たした。
準決勝
準決勝の野田学園(山口)と静岡学園(静岡)の試合では、野田学園の選手たちが圧倒的なパフォーマンスを見せつけた。
1番手として登場した中城瑛貴(野田学園)は長谷川創大(静岡学園)と対戦。1ゲームを落としたものの、その後は冷静に挽回し、チームに勢いをもたらした。
続く2番手の木村友哉(野田学園)は倉知奏介(静岡学園高)をゲームカウント3-0で完封。安定したプレーで静岡学園の反撃を封じ込めた。
3番ダブルスでは、岡本智心/由本琉惺(野田学園)ペアが倉知奏介/増田凌志(静岡学園)に隙をみせず勝利。マッチカウント3-0の完勝で野田学園は決勝に進んだ。
愛工大名電(愛知)と希望が丘(福岡)の試合では、1番で森眞奈斗(希望が丘)が橋本悠嵩(愛工大名電)と対戦。森は奮闘したもののゲームカウント1-3で惜敗し、愛工大名電が先制点を挙げた。
続く2番では、大貫蓮弥(希望が丘)が面田知己(愛工大名電)と激しい打ち合いを繰り広げ、ゲームカウント3-2で勝利。フルゲームの接戦を制し、希望が丘が1-1の同点に追いついた。しかし、続くダブルスでは愛工大名電ペアが勝利し、再びリードを奪う。
4番の試合では、石田悠大(希望が丘)が杉浦涼雅(愛工大名電)と対戦。互いに譲らぬ激しい打ち合いとなったが、ゲームカウント3-2で杉浦が勝利。マッチカウント3-1で勝利した愛工大名電が、決勝進出を決めた。
決勝
写真:面田知己(愛工大名電)/撮影:ラリーズ編集部
名門同士の対決となった決勝戦は、1番で中城と面田が対戦。面田がゲームカウント3-0のストレート勝利を収め、愛工大名電が先制点を挙げた。
写真:木村友哉(野田学園)/撮影:ラリーズ編集部
続く2番の試合では、木村と杉浦が対戦。木村がゲームカウント2-0とリードするも、杉浦が驚異の粘りを見せて2-2に追いつき、勝負は最終第5ゲームへ。互いに譲らぬ攻防が続いた第5ゲームは、杉浦が10-7で先にマッチポイントを握り、勝負を決めたかに思われた。
しかし、そこから木村が3連続ポイントでデュースに持ち込み、最後は15-13で勝利。木村の渾身の一勝で、野田学園がマッチカウント1-1の同点に追いついた。
3番ダブルスでは、岡本/由本ペアと面田/持田ペアが対戦。第1ゲームを11-4で面田/持田ペアが先取するも、岡本/由本ペアが11-9で取り返し、ゲームカウント1-1のタイに。しかし、第3、第4ゲームは面田/持田ペアが流れを掴み、ゲームカウント3-1で勝利した。
写真:岡本智心(野田学園高)/撮影:ラリーズ編集部
4番、5番では、先に5番の岡本が橋本に勝利し、勝利の行方は4番の渡邊と持田の試合に委ねられた。第1ゲームは持田が11-5で圧倒したが、第2ゲームは渡邊が11-8で取り返す。第3ゲームは激しい打ち合いとなり、デュースにもつれ込む大接戦となったが、持田が12-10で取り切って、優勝に王手をかけた。
勝負の第4ゲームでは渡邊も食らいついたが、最後は持田が11-8で勝利。この結果、愛工大名電が野田学園に勝利し、3年ぶりの全国選抜優勝を果たした。
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