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中国地方の大学生26名が3日間の強化合宿 講師は龍谷大・西坂優也、関西大・藤原優<中国学生卓球連盟春季強化合宿>

<中国学生卓球連盟春季強化合宿 日程:2025年3月3日~3月5日 場所:バタフライアリーナ ※柳井市体育館(山口県)>

3月3日~3月5日、山口県柳井市・バタフライアリーナ(柳井市体育館)で、中国学生卓球連盟春季強化合宿が行われた。

この合宿は、一般社団法人日本学生卓球連盟が主催し、中国学生卓球連盟が主管となって行われる強化合宿だ。

対象は令和6年度に中国学生卓球連盟に登録している選手で、毎年、大学生講師を招いて卓球指導を行っている。

写真:練習会場全体図、非常に広い体育館で合宿を行った/提供:中国学生卓球連盟
写真:練習会場全体図、非常に広い体育館で合宿を行った/提供:中国学生卓球連盟

今回は、26名の参加者がこの合宿に参加した。

合宿総括

写真:西坂優也(龍谷大学)/撮影:ラリーズ編集部
写真:西坂優也(龍谷大学)/撮影:ラリーズ編集部

今回の合宿の講師は、男子は国スポ兵庫県代表で、2024年秋季関西学生リーグ殊勲賞、オール西日本男子単3位の実績を持つ西坂優也(龍谷大)。女子は、2024年全日学女子単ベスト32、全日本選手権ミックスダブルス出場、インターハイ団体戦で3位入賞の実績を持つ藤原優(関西大)が担当した。

写真:藤原優(関西大学)/撮影:ラリーズ編集部
写真:藤原優(関西大学)/撮影:ラリーズ編集部

今回の合宿では、講師による基本技術の講習に加え、ゲーム練習も行われるなど、非常に充実した内容となったという。参加者も大学生トップ選手の技術を吸収しようと真剣に取り組み、2泊3日の卓球合宿で汗を流した。

写真:指導の様子/提供:中国学生卓球連盟
写真:指導の様子/提供:中国学生卓球連盟

日学連幹事長・米田裕哉(明治大学)が、講師の2名、参加者代表として鈴木悠真(広島大)、奥原真理子(広島大)の2名、中国学生卓球連盟・幹事長の折手勇斗(広島大)に聞いたコメントは以下のとおり。(コメント提供:一般社団法人日本学生卓球連盟)

指導者コメント

米田:今回の合宿では、どのような練習メニューを指導しましたか?
西坂優也:まずは基本技術から指導を始めて、それからフットワーク、システム練習、サービス、台上技術を主に指導しました。
藤原優:西坂さんと同様に、基礎練習から始めて、練習メニューの紹介、台上技術やサービスの講習、練習試合などを行いました。

写真:藤原優の卓球指導/提供:中国学生卓球連盟
写真:藤原優の指導、写真から指導の丁寧さが伝わってきますね/提供:中国学生卓球連盟

米田:指導をする上で特に意識したポイントはありますか?
西坂優也:こちらから一方的に言うのではなく、相手の意見も聞きながら指導できるよう心掛けました。
藤原優:指導する時には、私の打ち方を完全に教えるのではなく、まずは打ち方の「コツ」だけ伝えることを意識していました。

ほとんどの選手が今年の夏には引退する予定だったので、大幅にプレースタイルを変えるよりも、今の打ち方の安定感を高めたり、スピードを上げる方が良いと思いました。

米田:選手たちの反応や成長を感じた場面があれば教えてください。
西坂優也:ゲーム練習をした時に全体的に台上技術が上達している人が多かった気がします。
藤原優:私が教えた技術を、後半のゲーム練習ですぐに使ってくれたんです。

そこで実際に試合をしたのですが、サービスやフリックなどの技術が非常に上手くなっているように感じました。

写真:全体ミーティングの様子/提供:中国学生卓球連盟
写真:全体ミーティングの様子/提供:中国学生卓球連盟

米田:指導する立場になって、選手としての視点と違うと感じたことはありましたか?
西坂優也:自分が教えた技術を(選手が)できるようになった時の喜びは、選手としてプレーしているだけでは味わえないものだと感じました。
藤原優:私は普段から感覚で打ってしまうことが多く、指導する際にその感覚を言語化することが難しかったです。

ですが、言語にすることで、私も今の技術をさらに見直すことができました。

これは、選手として練習しているだけでは気づかなかった点だと感じています。

米田:うまく伝わらず苦労したことや、工夫したことはありますか?
西坂優也:自分が感覚的に身につけている技術は言葉で説明するのが難しいため、まずは実際に見本を見せてイメージを持ってもらうことから始めました。
藤原優:今回の指導を行ったことで、できることと教えることは全く違うことを実感しました。
米田:今回の経験を通じて、自分自身の卓球や考え方に変化はありましたか?
西坂優也:卓球を「教える」ことの楽しさを改めて実感できました。
藤原優:私は来年海外で卓球指導を行う予定なので、それまでに自分の技術を言語化できるようにしていきたいと思っています。

また、西坂くんの指導は私も学ぶことがあったので真似していきたいです!(笑)。

米田:西坂選手の指導はどんな感じでしたか!?
藤原優:私も講師だったのですが、私も西坂選手の講習は勉強になったんです!

特に私はフォアの台上技術と巻き込みサービスは使わないので分からないことが多くて、選手と一緒に(西坂選手に)たくさん質問させてもらいました!

サービスが上手すぎて取れなかったです(笑)。

写真:西坂優也の卓球指導/提供:中国学生卓球連盟
写真:西坂優也の卓球指導、藤原選手も勉強になる講習会だったそうです/提供:中国学生卓球連盟

米田:今回の合宿を振り返って、最も印象に残っていることを教えてください。
西坂優也:教えた技術をみんながゲーム練習で実践してくれたことが非常に嬉しく、印象に残っています。

また、たくさんの人と関わることができ、指導する楽しさを感じることができた合宿でした。

藤原優:西坂さんと同様に、選手とゲーム練習をした際、指導した技術をすぐ実践してくれたことが印象に残っています。

ミスをしてしまう場面もありましたが、それでもすぐに試合で試す勇気は、私も見習わなければならないと感じました。

米田:今後の目標について教えてください。
西坂優也:関西学生で優勝することと、全日学のシングルスでランクに入ることです!
藤原優:今年の4月から1年間、中央アジアのキルギスで卓球を教えることになったので、そこの選手が試合で勝ち上がれるように指導していきたいと考えています!

また、日本に帰国した後の全日学では、ランク入りを目指して頑張ります!

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