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卓球界の“銀河系軍団”、延長戦で散る 4時間超えの大熱戦はデュッセルドルフに軍配<ヨーロッパチャンピオンズリーグ男子準決勝・第2戦>

<卓球・ヨーロッパチャンピオンズリーグ男子準決勝第2試合 日程:2月19日>

2月19日、ヨーロッパチャンピオンズリーグ男子、準決勝第2試合が行われ、張本智和(IMG)、神巧也(ファースト)が出場した。

張本が執念の大逆転

張本が所属する、卓球界の“銀河系軍団”と称されるノイウルムは、ボルシア・デュッセルドルフとの2戦目を迎えた。今回勝利すれば決勝進出が決まるこの一戦。1番では、正確無比な両ハンド速攻を見せたアントン・ケルべリ(スウェーデン)が、第1戦に続きドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)をフルゲームで下す。

張本智和
写真:張本智和(IMG)/撮影:ラリーズ編集部

2番で登場した張本は、第1戦では3-1で勝利している邱党(キュウダン・ドイツ)と対戦、今試合ではフルゲームにもつれる大激戦となった。決定力の高い両ハンドを見せた張本だったが、抜群の安定感を誇る裏面バックハンドを見せた邱党が、勝利を収めた。

邱党(キュウダン・ドイツ)
写真:邱党(キュウダン・ドイツ)/提供:WTT

0-2と後が無くなったノイウルム。しかし3番でトルルス・モーレゴード(スウェーデン)が、何度もマッチポイントを奪われながらも逆転で、第1戦に続きティモ・ボル(ドイツ)をフルゲームで下し一矢報いる。

トルルス・モーレゴード
写真:トルルス・モーレゴード(スウェーデン)/提供:WTT

4番で再び登場の張本は、前回2-3で敗れているケルべリとの再戦となる。リベンジを果たしたい張本だが、ケルべリの力強い両ハンドに試合の主導権を掴めず、ゲームカウント0-2と追い込まれる。

第3ゲームを取るも、第4ゲームでは3-6とリードされ、再び窮地に追い込まれた張本。しかし苦しみながらも確実に得点を重ね、第4ゲームを逆転で奪う。

張本智和
写真:張本智和(IMG)/撮影:ラリーズ編集部

最終ゲームでも激しいラリーが繰り広げられたが、勝利への執念を見せた張本が、6-3で勝利。(最終ゲームはデュース無しの6点先取)全身で喜びを爆発させた。

しかしラストでは、攻守両面で抜群の安定感を見せた邱党がオフチャロフを3-1で下し、ボルシア・デュッセルドルフが3-2で勝利となった。

勝負は延長戦へ

第1戦はノイウルムが3-2で勝利していたが、第2戦はボルシア・デュッセルドルフが3-2で勝利したため、勝利数が5-5の同点となった。その結果、勝敗は延長戦のゴールデンマッチへ委ねられた。

アントン・ケルべリ
写真:アントン・ケルべリ(スウェーデン)/撮影:ラリーズ編集部

1ゲームのみのシングルス3本で行われるゴールデンマッチ。

1番には張本と、ケルべリが登場。互いの意地がぶつかり合う凄まじい打撃戦となったこの一戦。1度はマッチポイントを握った張本だったが、ケルべリのミスを恐れない強烈なフォアハンドが決まり、11-13で惜しくも敗れた。

邱党(キュウダン・ドイツ)
写真:邱党(キュウダン・ドイツ)/提供:WTT

2番では、ラケットを持ち替えての返球など、スーパープレーを連発したモーレゴードを、堅実なプレーで下した邱党がボルシア・デュッセルドルフの決勝進出を決めた。

第1戦で2敗を喫していた邱党だが、第2戦では張本、オフチャロフ、モーレゴードを下し、ボルシア・デュッセルドルフ決勝進出の立役者となった。張本所属のノイウルムは、4時間越えの激戦を演じたが、わずかに決勝進出に手が届かなかった。

もう一方の準決勝では、神巧也(ファースト)がダニエル・ハーベソン(オーストリア)との激戦に惜しくも敗れるも、世界ランキング6位のダルコ・ヨルジッチ(スロベニア)が2勝を挙げ、ザールブリュッケンが決勝進出を決めた。

準決勝試合結果、決勝試合予定は以下の通り。

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