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【Tリーグ】琉球・有延大夢、チームを救う劇的2勝 金沢ポートは悔しい連敗

<卓球・ノジマTリーグ2023‐2024シーズン 日程:11月5日 場所:いしかわ総合体育館>

5日、ノジマTリーグ2023‐2024シーズンの試合が行われ、金沢ポートは静岡ジェード、琉球アスティーダとのホームマッチを戦った。

森薗選手兼監督が驚異の2本取り

この日は、1日に2試合が行われる「ダブルヘッダー」となった金沢ポート。1試合目は、金沢ポートと同じく今シーズンから参入した静岡ジェードと対戦した。

森薗政崇
写真:森薗政崇(静岡ジェード)/撮影:ラリーズ編集部

1番ダブルスでは、今シーズン6勝と絶好調の静岡の森薗政崇/龍崎東寅ペアが趙勝敏(チョスンミン)/廖振珽(リャオチェンティン)ペアに完勝。続く2番シングルスも、森薗政崇が田中佑汰との大激戦を制し、静岡がマッチカウント2-0で勝利に王手をかける。

あとがなくなった金沢は3番シングルスに主将・松平健太を送り込むも、横谷晟の強烈な両ハンドドライブ連打に苦しみ、フルゲームの末、敗北。この時点で静岡が勝利を確定させた。

趙勝敏
写真:趙勝敏(チョスンミン・金沢ポート)/撮影:ラリーズ編集部

しかし、金沢も意地を見せる。8月のホームマッチで単複2勝の鮮烈デビューを飾った趙勝敏(チョスンミン)が、アジア競技大会日本代表の松下大星(静岡ジェード)に競り勝ち、静岡の勝ち点4獲得を阻止した。

この結果から、森薗選手兼監督が大車輪の活躍を見せた静岡が、マッチカウント3-1で白星を掴んだ。

有延大夢が窮地を救う

続く2試合目では、琉球アスティーダと対戦。静岡戦での敗戦ムードを払拭したい金沢だったが、1番ダブルスに出場した趙勝敏/五十嵐史弥(金沢ポート)ペアが徐晨皓(ジョシンコウ)/濵田一輝(琉球アスティーダ)に惜敗し、出鼻をくじかれる。

廖振珽(リャオチェンティン)
写真:廖振珽(リャオチェンティン・金沢ポート)/撮影:ラリーズ編集部

苦しい流れになった金沢だったが、2番シングルスではこの試合がシングルスデビュー戦となった廖振珽が躍動する。日本代表の吉村真晴(琉球アスティーダ)から第1、第2ゲームを連取し、早々に勝利に王手をかける展開に。その後は、吉村のサービスに苦しみ追いつかれるも、最終第5ゲームは安定感のある両ハンドで冷静に取り切って勝利。廖振珽がチームを勢いづける、貴重な1勝を挙げた。

続く3番シングルスでは、松平健太と徐晨皓が対戦。フルゲームにもつれる激戦となるも、松平は最後まで巧みな攻守の切り替えでポイントを重ね、第5ゲームを11-9で奪取。松平の勝利でマッチカウント2-1とした金沢が勝利に王手をかけた。

有延大夢
写真:有延大夢(琉球アスティーダ)/撮影:ラリーズ編集部

しかし、昨年のチャンピオンチームはここでは終わらなかった。琉球は4番シングルスに有延大夢を起用。今シーズンはここまでシングルスの出場がなかった有延だったが、金沢の大黒柱・趙勝敏に対して第1ゲームから猛攻をしかける。趙勝敏も、得意の低い弾道のフォアドライブで応戦するも、有延がほとんどのボールをカウンターで冷静に処理。突破口が見つからないまま有延が第4ゲームを奪い、ゲームカウント3-1で勝利した。

勝負はビクトリーマッチにもつれ、金沢からは松平、琉球からは有延が出場。松平も徐晨皓に勝利した勢いがあったが、第4ゲームで圧巻のプレーを見せた有延の勢いは止まらず、試合を完全に支配し、11-5で勝利。琉球が有延の劇的な2勝で逆転勝利を収め、勝ち点3を獲得。木下マイスター東京を抜いて、首位に浮上した。

この結果から金沢ポートは、4日から続いたホームマッチ3連戦を1勝2敗で終えた。

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