【Tリーグ】結局どこがファイナルに進むのか 大混戦の女子3チーム ファイナル進出条件を分析
日本生命レッドエルフの場合
19日の試合で敗れ、現在4位の日本生命レッドエルフは、26日の日本ペイントマレッツとの最終戦で勝たなければ、プレーオフ進出の望みが無くなるという現状になっている。
写真:早田ひな(日本生命レッドエルフ)/T.LEAGUE/アフロスポーツ
また勝利した場合も、日本ペイント対九州、名古屋の残り2試合の結果により、プレーオフ進出を逃す可能性を残す、厳しい状況となっている。
リーグ5連覇に向け、まずは26日の日本ペイントとの一戦で是が非でも勝利し、プレーオフ進出の望みを繋げたい。
日本ペイントマレッツの場合
写真:大藤沙月(日本ペイントマレッツ)/提供:T.LEAGUE/アフロスポーツ
日本ペイントマレッツは現在2位だが、3位と4位とは勝ち点差が2点と僅差になっている。
残る2試合のどちらかで勝利した時点で、3位以上、プレーオフ進出が確定するが、勝敗によっては4位に沈む可能性も残しているため、油断できない状況だ。
25日の九州との一戦、26日の日本生命との一戦は、日本ペイントマレッツにとっても負けられない大一番となる。
トップおとめピンポンズ名古屋の場合
写真:安藤みなみ(トップおとめピンポンズ名古屋)/提供:T.LEAGUE/アフロスポーツ
3位のトップおとめピンポンズ名古屋は、日本ペイント、日本生命との直接対決を控えていない。そのため最大で勝ち点を8伸ばし、単独で2位に躍り出る可能性を秘めている。
またトップおとめピンポンズ名古屋は、残り2試合のどちらかで4-0で勝利した場合、また2試合合計で勝ち点4を獲得すると、プレーオフ進出が確定する。
また木下アビエル神奈川は、26日の名古屋戦に勝利し、勝ち点3点を追加することで、2位3位との点差が15点以上となる。それにより、ファイナルのオーダーのダブルスとシングルス2番3番が、見られるようになる可能性がある。
意外なルール解説
Tリーグのあまり知られていないルールについても、ここで紹介しよう。
まずは「4チームマッチ以上出場する選手が6名以上となるようにしなければならない」というルールだ。(Tリーグ競技規則第13条より抜粋)
具体例を挙げると、日本ペイントマレッツは現在、4マッチ以上に出場している選手が5名のみとなっている。
そのため、3マッチに出場している岡田琴菜が、残りの2試合の内1試合で起用される可能性が高いだろう。
また、プレーオフファイナルに出場できる選手についても、こんな規定が定められている。
「プレーオフに出場できる選手は、レギュラーシーズンにおいて、当該チームから6チームマッチ(1つのチームマッチにおいて2マッチに出場した場合でも、チームマッチの出場は1と計算する)以上に出場した選手となる」というものだ。(Tリーグ競技規則第14条より抜粋)
写真:林昀儒(リンインジュ・木下マイスター東京)/提供:T.LEAGUE/アフロスポーツ
こちらも具体例を挙げると、現在3チームマッチに出場している木下マイスター東京のリンユンジュは、残りの2チームマッチ全て出場しても、合計5チームマッチの出場にとどまるため、プレーオフファイナルに出場することができない。
3チームがプレーオフ進出を僅差で争う、大混戦のTリーグ女子。残りの4試合は、今シーズン史上最高の戦いが繰り広げられることが期待される。
19日の試合結果、2022‐2023シーズン順位表は以下の通り。
〇京都カグヤライズ 3-2 日本生命レッドエルフ
〇ウェイウェンション/マーユーハン 2-1 笹尾明日香/麻生麗名
松島美空 0-3 森さくら〇
成本綾海 1-3 伊藤美誠〇
〇ユエンシュエジアオ 3-2 早田ひな
〇ユエンシュエジアオ 1-0 伊藤美誠
九州アスティーダ 1-3 木下アビエル神奈川〇
〇塩見真希/首藤成美 2-1 木原美悠/張本美和
加藤美優 1-3 平野美宇〇
野村萌 0-3 長﨑美柚〇
牛嶋星羅 1-3 木原美悠〇
ノジマTリーグ2022‐2023シーズン男子順位表(2/19時点)
1位:木下マイスター東京(勝ち点41 11勝8敗)※プレーオフファイナル進出決定
2位:琉球アスティーダ(勝ち点39 10勝9敗)※プレーオフファイナル進出決定
3位:岡山リベッツ(勝ち点30 10勝9敗)
4位:T.T彩たま(勝ち点24 7勝12敗)
ノジマTリーグ2022‐2023シーズン女子順位表(2/19時点)
1位:木下アビエル神奈川(勝ち点52 15勝4敗)※レギュラーシーズン1位、プレーオフファイナル進出決定
2位:日本ペイントマレッツ(勝ち点38 11勝7敗)
3位:トップおとめピンポンズ名古屋(勝ち点36 11勝7敗)
4位:日本生命レッドエルフ(勝ち点36 10勝9敗)
5位:京都カグヤライズ(勝ち点18 5勝14敗)
6位:九州アスティーダ(勝ち点15 4勝15敗)
文:橘川広太郎
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