
「監督やベンチコーチのおかげ」国公立大勢唯一の4回戦進出、景山拓海の躍進<全日本卓球2023>
監督、OBが躍進を支えた
国公立大学勢では唯一、男子シングルス4回戦に進出した景山。高知工科大監督の濵田慎吾氏や、OBが躍進を支えた。
「大会前には(濵田)慎吾さんにアドバイスをもらい、フォアを強化しました。また今大会ベンチには、高知工科大OBの池田頼信さん(高知工科大→順天堂大学院)に入って頂きました」
池田は、順天堂大学院で卓球の試合分析を専門に学んでいる。複数の試合分析ソフトウェアを駆使し、サービス、レシーブ時の得点率や相手の特徴を分析することで、試合のアドバイスに反映させている。
写真:ベンチコーチの池田頼信(順天堂大学院)/撮影:ラリーズ編集部
「試合分析ソフトで分析をして、その結果をもとにアドバイスを口で言うのは簡単。ですが景山は、試合の中でアドバイスを実行して勝ちに繋げました。正直ここまで強くなるとは思っていませんでした」
今大会ベンチに入った池田も舌を巻く活躍を見せた。
写真:景山拓海(高知工科大)/撮影:ラリーズ編集部
池田自身も大学トップでプレーした経験から、アドバイスを実行する難しさを知っている。
その上で、試合の中で確実にアドバイスを実行し、勝負をものにした景山の勝負強さを称えた。
写真:景山拓海(高知工科大)/撮影:ラリーズ編集部
国公立勢唯一の4回戦進出
今大会景山は、2回戦で実業団で活躍する北原大輝(信号器材)相手に、ゲームカウント0-2のビハインドから逆転で勝利を収めた。
「3ゲーム目からアドバイスを受けたバックハンドでのレシーブを多用し、逆転に繋げました」技術力と知力の充実ぶりを感じさせるプレーだった。
景山拓海(高知工科大)と、ベンチコーチの池田頼信(高知工科大→順天堂大学院)/撮影:ラリーズ編集部
「監督やベンチコーチのおかげで4回戦まで勝つことができました」
支えてくれる人達への感謝を真っ先に語る謙虚な姿が印象的だった景山。大学生最後の年となる、2023年のさらなる飛躍を期待したい。
試合結果
男子シングルス1回戦
〇景山拓海(高知工科大)3-1 平林大青(日本体育大)
11-5/11-9/6-11/11-7
男子シングルス2回戦
〇景山拓海(高知工科大)3-2 北原大輝(信号器材)
7-11/4-11/11-8/11-4/11-6
男子シングルス3回戦
〇景山拓海(高知工科大)3-1 道廣晴貴(希望が丘高)
11-7/9-11/12-10/11-6
男子シングルス4回戦
景山拓海(高知工科大)1-4 宇田幸矢(明治大)〇
9-11/4-11/12-10/5-11/4-11
取材・文:橘川広太郎
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