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「最後の相手が吉村真晴選手で良かった」リコー・鹿屋良平が最後の全日本で有終の美<全日本卓球2023>

優勝して、工藤監督ともう一度ハグしたかった

“思い残すことはありません”と言いつつ「工藤さん(一寛、リコー卓球部監督)と、もう一回ハグしたかったですね」と笑った。

「前期日本リーグと総合団体とファイナル4で優勝した2018年、僕はラストで勝って、結局、その年3回工藤さんに抱きついたんです(笑)。結局それ以来僕らは優勝できなくて、その機会はありませんでした。もう1回優勝して、工藤さんとハグしたかったなと」

監督泣かせのコメントである。

「優勝は本当に気持ち良いものですが、後は山本勝也ら次のメンバーに任せます」

礼儀正しく、でも台につくと超攻撃的に両ハンドを振り回した“ブンブン丸”が、笑顔でラケットを置く。

これからのために、ずっと仕事と卓球を両立させてきたのだ。

今度は、リコーの社業というさらに大きな舞台で、思う存分鹿屋が駆け回る姿が目に浮かぶ。

鹿屋良平(リコー)
写真:鹿屋良平(リコー)/撮影:ラリーズ編集部

取材・文:槌谷昭人(ラリーズ編集長)

取材・文:槌谷昭人(ラリーズ編集長)

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