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大島祐哉「気持ちを入れてきた」悲願のシングルスタイトル 上田仁の“無敗伝説”止める<卓球・全日本社会人2022>

<第56回全日本社会人卓球選手権大会 日時:10月28日~30日 場所:長野・ANCアリーナ(安曇野市総合体育館)>

30日、全日本社会人選手権(以下、全日本社会人)が大会最終日を迎え、男子シングルス決勝が行われた。

昨年と同カードとなった上田仁(T.T彩たま/埼玉)と大島祐哉(木下グループ/東京)の対戦は、先に2ゲームを奪われた大島がそこから4ゲームを連取し、ゲームカウント4-2で逆転勝利を飾った。

写真:優勝の瞬間の大島祐哉(木下グループ/東京)/撮影:ラリーズ編集部
写真:優勝の瞬間の大島祐哉(木下グループ/東京)/撮影:ラリーズ編集部

上田は、2015年~2017年に全日本社会人シングルス3連覇、2021年でも優勝と、参加した全日本社会人シングルスでは無敗を誇っていたが、ついに大島がその“無敗伝説”を破った。

ダブルスでは数々のタイトルを獲得してきた大島は、なかなかシングルスのタイトルに恵まれていなかったが、早稲田大学時代の全日学選抜以来というシングルス日本一のタイトルを手にした。

写真:試合後にお互いをたたえ合った/撮影:ラリーズ編集部
写真:試合後にお互いをたたえ合った/撮影:ラリーズ編集部

大島祐哉、優勝コメント

写真:大島祐哉(木下グループ/東京)/撮影:ラリーズ編集部
写真:大島祐哉(木下グループ/東京)/撮影:ラリーズ編集部

大島選手自身としてのシングルスのタイトルは久しぶりですね。

ほぼ初です(笑)。本当に2位が多かったので。

決勝戦の戦い方で、今回はいいものを掴めたかなと思いますね。

ここ1番の勝負でどういうプレーを自分がしなきゃいけないか、どういう思い切ったことをしなきゃいけないか、これまでの戦い方とは、また違ったものが、ありました。

今大会全体を振り返っていかがでしたか

きつかったですね。

五十嵐くんから始まって、松下くん、渡辺くん、吉田雅己、それで上田さんだったので。

特に松下大星選手にはTリーグには負けていたので。今回、僕はリベンジばっかりですね。(吉田)雅己もそうだし、上田さんもそうだし。そこに勝ち切って優勝できたってことは良かったかなと思います。

決勝の相手・上田選手はこれまでかなり対戦成績良くなかったですね。

去年この大会の決勝で上田さんに負けて、リベンジをしようと思って一年を通して気持ちを入れてきたので。

出足は悪いイメージで0-2になってしまったんですけど、練習でやってきたことをまず思い出して、上田さんに勝つには、自分の卓球じゃなくて、やっぱりバックハンドで台から下がらずにプレーしなきゃいけない。

バックハンドは練習してきたので、思い切ってそれを決勝の舞台でできたのは成長かな、と思います。

なかなか決勝の舞台でプレースタイルを変えるのはできないですよね

0-2になって、ここで変えなきゃ後がないので、もう思い切って。それをやり切れたっていうのは、自分のメンタルの強さも今大会は出たかなと思いますね。

ベンチに倉嶋監督がいることも大きかったですか

ベンチは大きいですね。やっぱり安心感もありますし、普段の練習から、僕のいいところ、悪いところ、全てわかってくださっています。

練習も僕がこれぐらいしたい、これくらい休みたいっていうのもすごく理解してもらっていて、すごく今いい環境で、良いペースでやらせていただいてます。感謝してます。

これからの抱負は

やっぱりTリーグで、今、木下(マイスター東京)が苦しい状態なので、この優勝を良いきっかけにして、チームも上向いてくればいいかな、と思います。やっぱり僕はTリーグで生きてるので。

僕自身の勝ち星ではなくて、チームの勝ち星に繋がるようなプレーだったり、チームワークだったりを、普段の練習から、もっともっと高めていかないといけないな、と思ってます。

この次の卓球界のために、若手を起用することも大切なことだと思いますが、“ここ1本”というところの執着を、僕や(吉田)雅己が与えられた場面で見せることで、チームの勝利に結びつけていきたいなと思いますね。

男子シングルス決勝

上田仁(T.T彩たま/埼玉) 2-4 大島祐哉(木下グループ/東京)〇
12-10/11-9/3-11/9-11/4-11/8-11

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