「パリ五輪」張本智和&平野美宇が激闘の末敗退、シングルスのメダルは早田ひなに託される
8月1日、パリオリンピック卓球競技の準々決勝が行われ、早田ひなが準決勝進出を決めた一方で、張本智和と平野美宇が激闘の末敗退した。
これで日本卓球勢は早田ひなのみが勝ち残っている状況となった。
2ゲーム選手も逆転負けを喫した張本智和
試合の入りは完ぺきだった。
1ゲーム目は1-1の状況から9連続得点を奪い難なく先取すると、2ゲーム目も盛り返す樊振東を振り切り取り切る。
しかし、ここから樊振東が巻き返しを図り、張本は防戦一方となった。
3ゲームの入りで6連続で得点を取られてしまったことで流れが一気に変わり3ゲーム目、4ゲーム目を取られてしまう。
ようやく5ゲーム目で流れを変えることに成功し3-2とリードするが、6ゲーム目、7ゲーム目はともに7-11と押し切られ逆転負けとなってしまった。
試合後張本は、「負けるべくして負けた」と負けを認めた。
あと少しで超えられた壁だったが、そのあと少しが足りなかった。
張本本人は4年後、8年後のオリンピックへの出場も意欲を示しているだけに、今後さらに実力をつけメダルを獲得してくれるはずだ。
2度のマッチポイントも取り切れなかった平野美宇
「大激闘」という言葉がぴったりな試合だった。
世界ランキングでも肉薄する両者(申裕斌が8位、平野が13位)だけあって、実力差はほぼなく終盤はシーソーゲームとなった。
序盤は申裕斌が平野を圧倒し3ゲーム先取したが、平本も粘りを見せ3-3に追いつく。
第6ゲームは12得点連続で両者が1点ずつ取り合う展開だった。
迎えた最終ゲームは平野が2度のマッチポイントを握ったが、あと一歩が足りなかった。
初めてのオリンピックにおけるシングルスは、非常に悔しい結果となった。
24歳と若いわけではないが、4年後も目指せる年齢ゆえに、今後の成長に期待だ。
この結果、日本勢で準決勝に駒を進めたのは早田ひなだけとなった。
相手は世界ランキング1位の孫穎莎となるため厳しい戦いが予想されるが、なんとしてでもメダル獲得を実現させてほしいものだ。
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