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写真:早田ひな(提供:ITTF)

「パリ五輪」早田ひな、怪我を抱えながら韓国の申裕斌を下し歓喜の銅メダル獲得!女子団体出場の可能性は微妙か

写真:早田ひな(提供:ITTF)
8月3日、卓球女子競技シングルス3位決定戦「早田ひな対申裕斌」の一戦が行われ、4-2で早田ひなが勝利した。

早田は左腕の負傷により準決勝の孫穎莎戦では痛み止めを服用してプレーしており、この試合も痛みを抱えた状態でのプレーとなったが、見事強敵の申裕斌を下した。

平野美宇や張本智和といった日本人選手が準々決勝で敗退したため、メダル獲得の期待は早田1人にかけられていたが、見事銅メダルを獲得した。

バックハンドの強打が難しかった早田は緩急と左右の打ち分けで得点を重ねる

準決勝の孫穎莎戦では、明らかに左腕の怪我の影響が出ていた。

バックハンドを強打することができていなかったのだ。

この3位決定戦も変わらずテーピングは左腕に巻いており、明らかにプレーのキレは絶好調時とは違っていた。

1ゲーム目を9-11で落とすと、2ゲーム目も序盤は劣勢となる。

しかし、コンディションが悪いながらも今できるプレーに集中した早田は、粘りながら2ゲーム目をものにする。

第3ゲームは序盤こそ早田がリードするも、申裕斌の独特な回転に苦戦しリードを許す。

早田はここから百戦錬磨の勝負強さを見せる。

丁寧なプレーで徐々に得点を詰めると、申裕斌のタイムアウト後も得点を重ね3ゲーム目をものにする。

角度のあるフォアで得点を取る早田とラリーの勝負強さで得点を取る申裕斌。

互角の戦いとなった第4ゲーム。

フォアが冴える早田は4連続得点などで申裕斌を突き放すと、このゲームもものにする。

これで3-1とリードを広げた。

第5ゲームは、申裕斌が4連続得点などで大きくリードするも、早田は粘り強く10-10に追いつく。

しかし、抜群の勝負強さをみせる申裕斌が勝ち切り3-2とする。

迎えた第6ゲーム。

抜群の集中力で得点を重ね、11-7でものにし4-2で申裕斌に勝利した。

怪我を抱えながら銅メダルを獲得した早田は、勝利を決める得点を奪った瞬間に膝から崩れ落ち、涙を流し歓喜した。

早田は団体戦回避の可能性も

8月5日からは、卓球男子団体と女子団体が始まる。

早田は団体メンバーにも選ばれているが、左手の負傷が完治する可能性は低い。

3位決定戦にしても、おそらく絶好調時の7~8割程度の力しか出せていない状態だ。

そのため、団体戦の出場を回避する可能性もあるといえるだろう。

そうなれば、早田ひな、平野美宇、張本美和という最強のメンバーが組めなくなるため、メダル獲得の期待値も低くなってしまうだろう。

もしも早田が団体戦を回避した場合は、補欠の木原美悠(世界ランキング22位)が出場することになる。

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