「パリ五輪」卓球女子団体戦の見どころ 早田ひなの出場有無とメダル獲得の可能性
平野美宇,提供ITTF
8月5日、卓球女子団体1回戦「日本代表対ポーランド代表」の一戦が行われる。
日本代表はシングルスで銅メダルを獲得した早田ひなを筆頭に、世界ランキング13位の平野美宇と同7位の張本美和が出場予定となっている。
対するポーランド代表は、世界ランキング48位のナタリア・バヨル、同134位のカタジナ・ベングジン、同155位のズザンナ・ビエルゴスの3名が出場する。
卓球団体のルール
オリンピックにおける団体種目は、まずダブルスを行い、その後シングルス4試合が行われ、先に3試合を勝利した国が勝者となる。
3人のうち1人はシングルスに2回出場し、残りの2人はダブルスとシングルスを1度ずつ戦う。
試合直前にならないと対戦相手が分からないため、非常に緊張感のある競技であるといえる。
見どころは早田の怪我の回復具合やダブルスの組み合わせ
1回戦の相手は明らかな格下となるポーランドであるため、ここはなるべく体力が削られないように3-0で勝利をものにしたいものだ。
ポーランドに勝利すると、フランス代表とタイ代表の勝者と戦うことになる。
フランス代表の場合は、世界ランキング18位、19位、114位の選手となるため、油断できない戦いとなるだろう。
タイ代表の場合も、女子ダブルスで世界ランキング8位となっているオラワンとスターシニーのコンビがいるため、簡単な試合にはならないだろう。
オラワンはシングルスでも36位と実力のある選手となっている。
シングルスで銅メダルを獲得した早田は、団体戦の出場も可能と明言しているが、シングルスから中1日でどれほどコンディションを回復できるかが注目ポイントの1つだといえるだろう。
また、もう1つの注目ポイントは、ダブルスの組み合わせだ。
平野と張本でダブルスに挑む可能性もあるが、これまであまり実績を残せていない。
そのため、早田と張本を組ませる可能性もある。
おそらくパリオリンピックでは、早田と張本がダブルスとシングルス1回となり、平野がシングルスに2度出場することになるのではないか。
メダルを争う中国代表と韓国代表がトーナメント表の反対の山にいるため、日本は格下に取りこぼさなければ銀メダル以上を獲得できる可能性が高い。
順当に中国代表が勝ち上がってくる可能性が高いがゆえに、コンディションを崩さずにいかに決勝に進出できるかがポイントとなるだろう。
果たして卓球女子日本代表は、シングルスに引き続きメダルを獲得することができるのか、その戦いに注目しよう。
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