
はじめまして。
NPO法人日本卓球療法協会理事長の長渕晃二と申します。
私は長年、介護・福祉やまちづくりに携わってきましたが、そのいずれにも卓球が活きることはたくさんありました。
そこで本連載「子どもに卓球を広めるには」では、わたしのこれまでの経験などを交えながら、どうすれば子どもに卓球を広められるのかを全4回にわたって探っていきます。
第1回では、「子どもに卓球を広める必要性」というテーマでお話しさせていただきます。
>>シニア世代からの卓球入門 第1回:卓球のおもしろさと連載のねらい
子どもに卓球を広める必要性
子どもにとって、卓球は他のスポーツと同様の効果もあれば、卓球ならではの利点もあります。
たとえば、
- 脳血流の増が顕著なので学業・健康への効果
- 100歳超えや認知症でもできるやり方があるため長くできる
- 卓球に直接関わる仕事でなくても福祉・医療・教育に活かせる
- 年齢・障害・地域・国籍を問わない交流が容易
などです。
ところが、少子化により、どのスポーツも競技人口が減ってしまう危惧があります。
新たなスポーツも生まれているので、既存のスポーツは生き残りが課題です。
日替わりでいろいろなスポーツができる部活やスポーツクラブなど、共存も模索されています。
卓球界は、すでに様々な魅力づくりをされ、相乗効果を生んでいます。
プロリーグ、選手の育成、卓球場や用具の広がり、VRなど新たなツール、企業との連携、YouTuber、各種のNPO活動、その他…。
しかし、まだまだもっとできることはあります。
- まずは親に興味を持っていただくには
- 興味のない子が「おもしろい」と感じるには
- 増える発達障害・不登校の子に広めるには
- 子どもがいる場と連携するには
- 少子化が進む他の国々にも対策の方法を広める
筆者プロフィール:長渕晃二(ながぶちこうじ)
NPO法人日本卓球療法協会理事長。NPO法人日本ピンポンパーキンソン理事。明治学院大学大学院修了(社会福祉学修士)。短大・専門学校での教員・卓球顧問や福祉施設での卓球経験あり。現在有料老人ホーム、デイサービス、介護予防サロン、メンタルクリニックで卓球療法を行う。著書は『コミュニティワーカー実践物語』(筒井書房)、『卓球療法士テキスト』『卓球療法入門』(サイドウェイズ)ほか。
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