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藤井寛子,卓球

弱い相手には1点あげなきゃいけない?卓球のマナーや暗黙のルールを解説

お互いが気持ちよくプレーできる競技

藤井寛子,卓球

ーー逆に、選手たちの中で今も大事にしている習慣はあるのでしょうか。

藤井:ありますよ。ネットイン(ボールがネットに引っかかって相手のコートに入ること)や、エッジ(ボールが台の端の角に当たること)をしてしまったら、自分が得点したとしてもガッツポーズなどはせず、「ごめんね」って言いますね。中国だと、あえてそこを狙っているという感覚もあるみたいですが、特に日本人は「ごめんね」という仕草をします。至近距離の競技だからか、お互い気持ち良くプレーするためなのかなと思いますね。結構、マナーに近い暗黙のルールなのかなと。

あと、卓球の試合で素晴らしいと思うことがあって、普通は審判の判定は絶対覆らないと思うのですが、選手はその判定が違うと思ったら、自分が1点失うとしても、正直に申告してジャッジしてもらうんです。「今のはサイド(ボールが卓球台の側面に当たって、打った自分のミス)だったよ」って。卓球選手はみんなだいだいやっている習慣かなとは思いますね。

卓球,ラケット
(Photo by Sergey Pakulin)


>>特集連載:元卓球日本代表 藤井寛子「今、卓球が熱い理由」

■プロフィール

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藤井寛子(ふじい・ひろこ)
1982年生まれ。奈良県出身。両親が主宰する卓球クラブで卓球を始める。四天王寺高等学校、淑徳大学を卒業後、日本生命保険相互会社に入社。全日本選手権女子ダブルスで5回の優勝、シングルスでは3回の準優勝の経験がある。現在はYOYO TAKKYU西日暮里店のコーチとして活躍。オリンピックなどのテレビ中継で、解説者を務める。

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