
【卓球】元日本王者に聞く 若き成長株、木原・大藤・横井の魅力
■化ける可能性無限大 横井咲桜 よこい・さくら
高3/四天王寺高校(大阪)・日本ペイントマレッツ
藤井:横井さんは、私が初めて見た時小学生で、そこまで目立つ成績はなかったのですが、荒削りでも化けたらすごく大成しそうな潜在能力は持っているなと思っていました。今、四天王寺に入って、いろんな選手と練習したり、コーチに指導してもらったりしながら、いろんな技術を身につけて、本当に大成しかかっているというか。一歩、何かきっかけがあれば、世界でも戦っていける能力がある選手だなと思っていますね。横井さんも小柄だけど、両ハンド(フォアもバックも)しっかり振れる選手です。
大きく羽ばたくため 小さいうちからの基礎作りを
ーー高校生で勝っていける女子選手の特徴はありますか。
藤井:小さい頃からたくさん練習をしてきたというより、しっかりした基礎を作ってきた選手だと、高校でいろんな技術を身につけて大成していると感じています。小手先の技だけ覚えて、小学校のときに勝っている選手は、そこからの伸び悩みが否めない感じ。目先の勝ちだけではなくて、将来大きく成長するために必要な基礎力を身につけている選手が、中学、高校、大学へ上がったときに大成しやすいと思います。
ーー指導者によるところもありそうですね。
藤井:ありますよね。やっぱり、その時その時で勝たせたい気持ちはあると思うのですが。勝つことに専念しすぎて、体がうまく使えていないとか、手打ちになってしまうとか、そういう課題がありながら、毎日毎日同じ練習をしていると癖になってしまいます。小さいうちからしっかり体を使って、基礎練習をやった選手ほど、あとから伸びやすくなると思います。(続く)
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■プロフィール
藤井寛子(ふじい・ひろこ)
1982年生まれ。奈良県出身。両親が主宰する卓球クラブで卓球を始める。四天王寺高等学校、淑徳大学を卒業後、日本生命保険相互会社に入社。全日本選手権女子ダブルスで5回の優勝、シングルスでは3回の準優勝の経験がある。現在はYOYO TAKKYU西日暮里店のコーチとして活躍。オリンピックなどのテレビ中継で、解説者を務める。
写真提供:Rallys
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