
リジャイ、何者じゃい? 中国ナショナルチームに13年在籍 劉国梁からは「日中のさらなる交流を」
劉国梁「日中のさらなる交流を」
——Tリーグに参戦するということについて、何か中国ナショナルチームで会話はありましたか。 ——日本のTリーグに参戦して活躍したい、日本のチームメイトたちとも交流を深めて日中友好の架け橋になりたい、という私の考えを支持してもらいました。 また、劉国梁主席からは「日本の選手にも中国に合宿や試合に来てもらって、お互いに更なる交流が深められれば良いですね」という言葉を頂きました。
私も、Tリーグに限らず、日本生命の講習会や今回の取材などを通して、中国の卓球選手として、中国の良いところを日本のみなさんに、そして日本の良いところを中国に伝えていきたいと考えています。
——おお…(思わぬVIP登場に変な相槌が漏れる)
写真:劉国梁・中国卓球協会主席(奥)/写真:アフロ## 特別な空間だったTリーグ開幕戦
——Tリーグ開幕戦は、いかがでしたか。 ——周囲が暗くて選手にスポットライトが当たる演出や試合の流れなど、とても特別な空間で、やる気が出ました。 ——緊張しましたか。(圧巻のプレーだったわけだけど) ——まったく緊張しないというのは無理なんですが、すごく興奮して楽しめた、というほうが近いですね。 スタッフやチームメイトもすごく応援してくれていたので、冷静を保ちながら良い状態でプレーできました。
写真:リジャイ(日本生命レッドエルフ)/撮影:ラリーズ編集部——注目度の高い開幕戦で、石川佳純選手が相手というのは、期するものもあったんじゃないですか。 ——木下アビエル神奈川戦に向けて、自分も準備しましたし、周りのコーチや選手も一緒に調整しました。 もちろん、結果は勝ったほうが良いんですが、試合なのでどっちが勝つかはやってみないとわからない。
準備したことをしっかり出せれば、勝っても負けてもみんな受け入れてくれるはず、と思って臨みました。
——既にチームに溶け込んでいる様子にちょっと驚きました。 ——自分が12.3歳の頃、岸田監督が遼寧省に練習に来ていたり、その後も日本生命の選手(藤井寛子さん、若宮三紗子さん、田代早紀さん)や他にも日本のたくさんの選手が、中国に練習に来ていました。 日本生命に来ることに対しては、知らないところに来たという感覚ではなく、昔からの知り合いのところに来たという気持ちでした。
写真:勝利の後、チームメイトに迎えられるリジャイ/撮影:ラリーズ編集部——なるほど。 最後にリジャイ選手、これからの意気込みを。
——目標はチームの五連覇達成です。そのために、自分が力になれることは何でもやりたいと思っています。 試合に出られれば勝ちたいですし、出られなくても、練習相手をするとか応援するとか、自分がチームのために役立つことをしていきたいです。
まだ対戦チームでは知らない相手も多いので、まずは1戦ずつ大事に戦っていきたいと思います。
写真:リジャイ(日本生命レッドエルフ)/撮影:ラリーズ編集部
リジャイ、誠実な人だった
4連覇中の王者・日本生命レッドエルフに、伊藤美誠(スターツ)が加わっただけでも圧倒的強化なのに、そこにさらにリジャイという、昨年まで13年間中国ナショナルチームに在籍した選手が加わった。
14歳の初来日からずっと日本のことが好きで、「現時点の日本食の一番は?」などの私のラフな質問にも誠実に対応してくれる姿に、本当に卓球における日中友好の架け橋になっていくのではないかと思った。
いや、そもそも日本生命レッドエルフ、何者じゃい、と思ったが、それは五連覇を成し遂げた後にまた、じっくり話を聞こうと思った。
写真:試合後、チームメイトと握手を交わすリジャイ/撮影:ラリーズ編集部## リジャイ、伊藤美誠、早田ひなが出場する9月23日の試合
日程
9月23日(祝) 18:00~ 京都カグヤライズ – 日本生命レッドエルフ
会場
浦和駒場体育館(埼玉県)
チケット
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