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サービスの質を高める2つのメリット|頭で勝つ!卓球戦術

卓球技術・コツ サービスの質を高める2つのメリット|頭で勝つ!卓球戦術

2022.08.10
文:若槻軸足(卓球ライター)

卓球ライター若槻軸足がお届けする「頭で勝つ!卓球戦術」。今回は「サービスの質を高めるメリット」というテーマでお伝えしていく。

このページの目次

  • [6 若槻軸足が書いた記事はこちらから]()

サービスでの重要な考え方

卓球におけるサービスは「一球目攻撃」と呼ばれることもあり、その重要性については疑いの余地はない。それゆえ、サービスについての考え方は千差万別で、「絶対にこうだ」という正解もない。

だが、筆者自身の考え方は一貫している。それは様々な種類で色々な回転のサービスを出せることよりも、まずはひとつひとつのサービスの「質」を高める方が重要だ、ということである。ここでの「質」は、サービスの高さ長さ、それにスピード、加えて安定性といった指標である。

要はひとつのサービスを、「できる限りネットスレスレの低さで」、「しっかりと相手コートでギリギリ2バウンドする短さで」、「ボールのスピードも速いサービス」を、「何本でも安定して出せるようになろう」ということである。あるいは、ロングサービスなら「限りなく速く」、「相手のコートのエンドラインに着地する深さで」というわけだ。

もちろん、卓球のサーブは多種多様で、その多様性が卓球の魅力であるということは否定しない。YGサービス、しゃがみ込みサービス、アップダウンサービス等々、様々なサービスに取り組む姿勢自体はとても素晴らしい。新たな技術にどんどんチャレンジして、習得できたときの高揚感は何もの変え難い。

だがしかし、限られた練習時間の中で「強くなる」ための最短ルートを辿るには、ひとつのひとつのサービスの質を極める方がより近道であると私は考えている。

では、実際にサービスの質を高めることには、どんなメリットがるのだろうか。

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           ## サービスの質を高めることのメリット①:強いボールが返ってこない

基本的な事柄として、サービスの質を高めることは相手の強いレシーブを阻止することに繋がる。どんなに強烈な回転量で、どんなに複雑なモーションで分かりにくく出したからといって、ネットから10cm高いボテボテのサービスでは一発で強打を決められておしまいである。

ショートサービスのつもりでも、相手コートで2バウンドしないサービスになってしまっては、ドライブで先手を取られてしまう。相手の意表をつくロングサービスも、緊張した場面でスピードが緩くなってしまっては単なるチャンスボールを与えることになってしまう。

例えシンプルなサービスであっても、しっかり質を担保できれば、一発で抜き去られるような強力なレシーブはなかなか返ってこないはずだ。まずもっての優先順位はそこである。

さらに言えば、サービスの「質」は自分ではなく相手が決めるものだ。自分としては低く出しているつもりでも、レシーブをする側からしたら結構高い、ということも往々にしてある。このあたりは決して自分ひとりで完結せず、チームメイトに厳しくチェックをしてもらうことをおすすめする。

普段の練習の中でも、甘いサービスの場合は積極的に攻撃するなど、お互いに厳しい目で日々の練習に取り組むことが、サービスの「質」の向上に繋がるだろう。

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