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みんなのおもいで.comとは
ところで、松島家の練習拠点の田阪卓研や、YOYO TAKKYUでも導入している「みんなのおもいで.com」とは、いったい何のサービスなのだろうか。
写真販売代行サービスとして、大きく3つの特徴がある。
①安全に写真を見てもらう場所
簡単に撮ることはできる時代だが、簡単に見せられるかというとハードルがある、と佐藤氏は言う。
「生徒さんすべてのご家族に個別で写真を送るのは大変です。かといってオープンな場所には上げられない。卓球場にとって無理がない方法で、完全にクローズな空間で、かつ平等に、生徒さんやご家族に写真を見て頂く場所を提供できます」
写真:佐藤堅一氏(株式会社ハッピースマイル代表取締役社長)/撮影:槌谷昭人卓球場にとっては、導入費用も含め、すべて無料で使えるサービスである。
コーチがレッスンの合間のふとした瞬間に、子どもたちの様子を撮影し、あとは写真を全選択してアップロードするだけだ。次のレッスンをしている間に、写真を読み込んでくれる。
「仮に1枚も売れなくても利用料金は無料なので、やってみてマイナスになることは何もなかったというお声を頂きます」
1枚も売れなかった例は一つもないんですけどね、と佐藤氏は笑う。
「卓球場にとって、販売という言葉がハードル高く感じるかもしれませんが、導入が進んでいる全国の保育園・幼稚園では、安全に写真を見てもらう場所として使って頂いていますね」
写真:可愛い営業車もある/撮影:槌谷昭人## ②選択肢を多く
「写真は感性だから人によって良いと思うものは違います。だから全て展示して、欲しいと思ったものだけを買って頂くほうが良いんです」
買う側に選択肢を持って頂きたくて、という言葉に、思わず佐藤自身氏も「あ」と小さく声を上げた。
それはT.T彩たまスポンサーに手を挙げたとき、先方に求めたことと同じものだったからだ。
当たり前だが、事業は創業者の世界観とよく似ている。
写真:佐藤堅一氏(株式会社ハッピースマイル代表取締役社長)/撮影:槌谷昭人## ③頑張ったプロセスに光を
試合の写真よりも、普段のレッスンの合間の子どもたちのリラックスした表情を見たい。試合会場に行くまでの道中は、どんな様子で、何をしていたんだろう。
「習い事に、記念写真はあるんですが親が見たいスナップ写真が少ないんですよね。写真の上手い下手はそんなに大切じゃないんです」
そこにも、結果よりも頑張ったプロセスに光を当てたい、という佐藤氏の哲学が反映されている。
写真:オフィスには東京五輪使用台もあった/撮影:槌谷昭人## スポンサー契約の後は
ふと気になって聞いてみた。
スポンサーになった後は、何か相手に求めるんですか、と。
いえ、何も、と落ち着いたトーンで答えた。
「先方が困ってるときに何か聞かれたら、私なりのアイデアは出します。それ以外はこちらからは特に何も言いません。本気でやっている人にしか見えない景色があります。極めれば極めるほど苦難の道もあることは、よく知ってますので」
支援者は、伴走者なのだ。
それは、スポンサーの一つの理想的なあり方だと思った。
写真:佐藤堅一氏(株式会社ハッピースマイル代表取締役社長)/撮影:槌谷昭人## 取材を終えて
インタビュー後、スチール撮影しながら、ふと佐藤氏の足元のラケットケースに目が止まった。
“せっかくだから手に持って頂いて”と持ちかけると「実は、少し前にアンチラバーに替えたんですよ」マイラケットを取り出しながら、嬉しそうに笑った。
「いま、アンチを使ってる人少ないじゃないですか。ラケット交換でも気づかない人もいて、すると最初の何点かは取れるんですよ(笑)」
写真:佐藤堅一氏(株式会社ハッピースマイル代表取締役社長)/撮影:槌谷昭人笑顔の似合う創業社長である。
そういえば、社名もハッピースマイルだった。
写真:佐藤堅一氏(株式会社ハッピースマイル代表取締役社長)/撮影:槌谷昭人>>みんなのおもいで.comのWEBサイトはこちら
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