【はじめて卓球部顧問になったあなたに】全員が中学校から始めた選手で習う先輩もいません
詳しい練習方法
※撮影協力:石川県川北町「川北クラブ」
習う先輩がいなくても
4年前のことです。
卓球部が発足したばかりの中学校卓球部の選手を6名、私のチームで指導することになりました。
まさに、教えてくれる先輩がいない状況でした。
大半が部活動練習で、私はクラブで教えるだけでしたが、子どもたちから部活での過ごし方や練習メニューの相談を受け、次のようにアドバイスし、一緒にプランを実行しました。
6人全員を違う戦型に
まず、全員を違う戦型にしました。
右シェーク裏裏、右シェーク裏表、左シェーク裏裏、カットマン、右ペン粒、右シェーク表裏、左シェーク裏粒です。
「その戦型のナンバーワンを目指せということ」「競争をさせたくなかったこと」「誰と練習をしても違う戦型の練習になること」が理由です。
少人数で、誰が欠けてもチームがまとまらない状況の中で、仲間割れは避けたかったのです。
どうしてもレベルにより優劣がついてしまいますが、戦型が違うことでそこを緩和したかったという狙いもあります。
誰と練習しても対応力が磨かれ、しかも全員と練習しあうことで結束力が生まれることを期待しました。
「カットマン辞めないでよかった」
カットマンの子がなかなか勝てませんでしたが「3年の時に勝つスタイルだから」とずっと励まして、結果的にチーム内で2番手まで成長しました。
団体戦では小学校から県トップクラスで活躍していた選手に勝利し「カットマン辞めないでよかった」と言ってくれたのは嬉しかったです。
その子たちは2年生のときに北信越大会に出場するまでになりました。
部活動に習う先輩がいなくても、工夫次第で上達はできると信じています。
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