“監督の自宅”兼“卓球台も置ける寮”で生徒が暮らす 宇都宮文星女子高校卓球部に潜入
中心選手は東川羽菜
写真:全国高校選抜では単複2点起用で活躍した東川羽菜(宇都宮文星女子高)/撮影:ラリーズ編集部——今のチームは、2年生ながら主将を務めている東川選手が中心なんでしょうか? 佐藤康弘監督:東川が入ってくれたことで、チームの雰囲気もだいぶ明るくなりましたし、良い意味で東川に引っ張られてるのですごく頼り甲斐がある生徒だと思います。 周りを見る洞察力なんかは人一倍優れているので、選手兼コーチくらいな感じで私は思ってます(笑)。
写真:監督から全幅の信頼を置かれている東川羽菜(宇都宮文星女子高)/撮影:ラリーズ編集部佐藤康弘監督:強い弱い関係なく、引っ張れるような存在の選手をキャプテンにしているので、実は東川の前のキャプテンも1年生の新人戦からキャプテンをやってもらっていました。 ## 1年生から主将を務める東川羽菜
ここで主将の東川にも話を聞いた。
写真:東川羽菜(宇都宮文星女子高) 姉は進徳女子高校の東川陽菜/撮影:ラリーズ編集部——今2年生でキャプテンなんですよね?「キャプテンなるの早いな~」とか思わなかったですか? 東川羽菜:いや、思いました(笑)。 でも、先輩方も話を聞いてくださるので、助けてもらいながらやれている感じです。
——東川選手も寮で生活されてるんですよね?そこでの暮らしはどうですか? 東川羽菜:佐藤監督と奥さんは2人ともご飯作るのが上手いので美味しいんですが、量が多くて最初は慣れなかったです(笑)。 あと、寮で練習する時に見てほしかったら、頼むと見てくださるので、そういう面でも恵まれているなと思います。
写真:寮には赤マットで卓球台が置ける練習スペースも確保されている/撮影:ラリーズ編集部——監督と奥さんに指導で良いなと思うところはありますか? 東川羽菜:監督は生徒目線になって一緒に悩んでくださったりするんでそこが良いかなって思いますし、奥さんは技術面で細かい部分をわかるまで教えてくれます。
写真:佐藤監督の妻で、実業団のサンリツでプレーしていた佐藤彩恵さんも指導にあたる/撮影:ラリーズ編集部## 全国で勝てるチームへ
最後に佐藤監督にどういうチームを作っていきたいかを尋ねた。
写真:練習中に球出しをする佐藤監督(宇都宮文星女子高)/撮影:ラリーズ編集部——今後どういうチームを作っていきたいかをお聞かせください。 佐藤康弘監督:まず、栃木県自体が小学校のトップ選手たちが県外に流出する中で、栃木県の中学生を育成しなきゃいけないっていうのもありますし、県外からも選手をとってきて自分のチームを強化しなきゃいけないというところもあります。 しかし、なかなかスカウトに行っても「どこの高校ですか?」「誰が指導してるんですか?」と言われて、中々こっちを向いてくれないっていうことがこれまでもありました。
写真:スローガンは「本気になれば世界が変わる」/撮影:ラリーズ編集部佐藤康弘監督:そういう風に選手勧誘は少し苦労しているところですが、少しずつシングルスで結果が出たり、団体でも勝てるようになってきたので、認知してもらいつつ、ここでぜひ頑張りたいという子が少しずつ増えてくれればなとは思っています。 チームとしては、私が教員としてチームを見ておりますが、サンリツでもプレーしていた妻がサポートをしてくれているので、夫婦でチームを盛り上げていきながら、全国でも戦えるチームにしていきたいなと思ってます。
取材動画はこちら
動画では、寮の詳しい様子や練習風景などもありますので、ぜひご覧ください!
## 【特集】潜入・高校卓球部
Follow @ssn_supersports