国際大会の鍵は“いかに日本に近い環境で生活できるか” プロ卓球選手の海外での調整法
大会報道 国際大会の鍵は“いかに日本に近い環境で生活できるか” プロ卓球選手の海外での調整法
2022.03.11 文:ラリーズ編集部
<卓球・WTTシンガポールスマッシュ2022 日時:3月7日~20日 場所:シンガポール>
WTT最高峰の大会「グランドスマッシュ」のシンガポール大会の本戦が、11日より開幕する。日本代表からは、男子は張本智和(木下グループ)、戸上隼輔(明治大)、宇田幸矢(明治大)、森薗政崇(BOBSON)が、女子は伊藤美誠(スターツ)、石川佳純(全農)、平野美宇(日本生命)、早田ひな(日本生命)、加藤美優(日本ペイントマレッツ)、佐藤瞳(ミキハウス)が本戦に登場する。
強行スケジュールでの国際大会
選手たちは3月5、6の第1回パリ五輪選考会であるLION CUP TOP32を戦い抜き、直後にシンガポールへ飛び、今大会に参加している。過密スケジュールの中、トップ選手はどのように調整して試合に臨むのだろうか。今回は、森薗がその調整方法などについて答えてくれた。
写真:森薗政崇(BOBSON)/撮影:ラリーズ編集部まず森薗は「海外の選手とコミュニケーションが取れることが今回楽しみ。ずっと日本にいる時から連絡は取り合っていたけど、みんなに会っていろんな話ができるのは一番楽しみ」とコロナ禍で遠ざかっていた海外の卓球選手と再会できる喜びを語ってくれた。
シンガポールスマッシュに臨む際、選考会からの連戦となる中で、森薗が特に意識したのは「怪我をしないこと」だ。「怪我をせず自分の納得いくプレーをするため、ポータブル電気治療機やストレッチポールなどを持参しています」とセルフケア用品を使用し、怪我の予防に努めているという。
写真:森薗政崇(BOBSON)/撮影:ラリーズ編集部また、森薗は「海外での試合で重要なのは、いかに日本に近い環境で生活できるか。特に食事面は、日本ではコンビニに行けば美味しいものが食べられるけど、海外ではそうではない」と明かす。
そこで森薗は、卓球日本代表の海外遠征時に全農から提供される日本食を上手く活用している。
「全農さんから提供されてる日本食を、朝昼晩の食事のときの補助食、もしくは夜間の空腹時に補食として食べています。特にお気に入りはお味噌汁!種類が3つほどあって全部とても美味しいです。長い遠征中に気持ちが落ちるとあげるのは難しいので、日本食を食べて気分を上げられるのは助かっています」。
写真:シンガポールスマッシュ参加の日本選手には全農から各種食材が提供されている/提供:全農森薗は日本時間12日16時半から男子シングルス1回戦でワン・ヤン(スロバキア)との試合に臨む。直近の世界選手権でベスト16入りを果たしているカットマンを相手にどのような戦いを見せるのか。勝利すれば2回戦では樊振東(ファンジェンドン・中国)とティアゴ・アポローニャ(ポルトガル)の勝者と戦うことになる。
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