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選手からも高評価のQ QUALITY
満を持して登場した『Q QUALITY』。気になる性能はどうなのだろうか。「ラバーが切れたり浮いたりする面での耐久性はQ5から向上しています」と樋口は語る。
写真:ミズノの新ラバーQ QUALITY/撮影:ラリーズ編集部試打した選手たちにも聞いてみた。
インターハイ3位の高橋航太郎(実践学園)は「今は硬いラバーであるQ5を使っていて、Q5のときのように当たりを強くすると、Q QUALITYは少しベチャッと食い込みすぎて逆に飛ばなくなってしまうと感じました。ラバーが結構食い込んでくれるので、上に飛ぶのでネットミスは無くなりそうです。Q QUALITYの方がちゃんと沈んでくれるので、カウンターも結構やりやすいですね。もう少し使ってみて考えます」と試打で感じた長所短所を明かしてくれた。
写真:高橋航太郎(実践学園)/撮影:ラリーズ編集部また、インターハイランカーのペンホルダー、前出陸杜(高田高校)は「フォア打つときに落ちる感覚のあるラバーが嫌で、反発が強いラバーが欲しいとずっと前から要望していました。Q QUALITYは今までで一番良かったです」と試打中に思わず笑みも浮かべるほどの好感触だったようだ。
写真:前出陸杜(高田高校)/撮影:ラリーズ編集部前出は「すごく上に飛びます。Q5と比べて、厚く当てた時に落ちる感覚がない上に、回転性能は同等と感じました。少し柔らかく感じるのでラリータイプの人には合うと思いますし、面をたててもドライブが落ちないのでペンのフォアハンドに合うと感じています」とQ QUALITYに手応えを感じている。
ミズノ卓球事業の未来がかかった新製品
「これが売れないとミズノの卓球事業が終わります(笑)」。そう冗談交じりに話すのが、ミズノの卓球事業立ち上げを中心となって進めた玉山茂幸だ。
写真:ミズノの玉山茂幸/撮影:槌谷昭人「ミズノは後発メーカーというのもあって、ラケット、ラバーのシェアが低い。『ミズノ、ラケット作ってたんだ』『ミズノのラバーあるんだ』みたいな声もTwitterである。儲けるよりまずは手にとってもらって、ミズノは良い物を作っているんだということを示したかった。そういう面で価格の安さは、ユーザーに魅力的な要素になるので」と価格を抑えた意図を明かす。
「でも会社的には儲けろよという話で(笑)。みんなが苦労して作った自信作ですし、だから結果を出さないといけない」とこの大きな挑戦にかかるプレッシャーを口にする。
写真:玉山茂幸(ミズノ)/撮影:槌谷昭人だが、ミズノには幾度となく大きな壁に挑み乗り越えてきた“挑戦の遺伝子”が根付いている。初めて卓球業界に本格参入したとき、ラケット・ラバー市場に参入したとき、自社でラバー開発を始めたとき。何度も挫けそうなった。でも、諦めなかった。それは大きな壁の向こう側に、ユーザーが待っているからだ。
「強くなりたい。試合でもう1つ勝ちたい。そういう卓球が大好きで情熱を燃やして毎日一生懸命やっている人たちほどラバーの消耗は早い。そういう人たちが思う存分練習できるラバーを作りたかったんです」。
だからミズノは「“No Limit for Passion”」をスローガンとして掲げ、限りない情熱と共に卓球を愛する人に寄り添い、ものづくりを続ける。
ものづくりを通してユーザーに寄り添ってきたミズノ
今回同時に発売される特殊素材ラケットも、ユーザーとのコミュニケーションでできあがった物だ。アルティウス INNER、アルティウス OUTER、アルティウス COMBOと3種類が¥14,300(税込)で登場する。
「インナー寄りの感覚がありながら、少し弾みもほしい。ただ、アウターとはまた違う」という声から、コンボというインナーとアウターの中間のラケットが誕生した。デザインやパッケージもユーザーに意見を聞きながら反映した。「指に引っかかる」という声から、ラケットのレンズ部分を小さくするなど細部にもこだわっている。
写真:アルティウス INNER(写真左)とアルティウス COMBO(写真右)/撮影:ラリーズ編集部ものづくりを通してユーザーに寄り添ってきたミズノだからこそのこだわりだ。
「ユーザーに寄り添って、ミズノ株式会社内では非常に苦しい思いをしていますけども(笑)」と玉山は冗談めかして語るが、その“挑戦の遺伝子”は卓球界にも確実にミズノのファンを生み始めている。
挑戦なきところに、歴史は生まれず。
彼らのチャレンジが結実した製品を、ぜひ手にとって感じてみてほしい。
ミズノ契約の前出陸杜所属 高田高校潜入動画
## ミズノ契約の高橋航太郎所属 実践学園高校潜入動画
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