今大会で引退の4年荻野「ダブルスに懸けていた」女子複Vで有終の美<卓球・北海道学生新人戦&納会>
大会報道 今大会で引退の4年荻野「ダブルスに懸けていた」女子複Vで有終の美<卓球・北海道学生新人戦&納会>
2021.12.13 文:ラリーズ編集部
<2021年度北海道新人学生卓球選手権大会 兼 中村杯争奪納会試合 日程:12月4日~5日 場所:札幌市南区体育館>
12月4日、5日で2021年度北海道新人学生卓球選手権大会兼中村杯争奪納会試合が開催された。従来は各大学OB、OGも納会に参加のうえで開催されていた大会だが、今年度はコロナ禍の影響で納会を3~4年生、新人戦を1~2年生に限定して行われた。
男女団体は札幌大学Aが優勝。個人種目は、新人戦では4種目中3種目を札幌国際大学が、納会では4種目3種目を札幌大学が制し、強豪2校がタイトルを分け合った。また、ダブルスでは、北海道大学、北海学園大学、酪農学園大学なども入賞している。
今回は、納会の女子ダブルスで優勝を果たし今大会で引退する荻野晶(札幌大学4年)、新人戦女子ダブルス優勝の鈴木亜依(札幌大学2年)にオンラインで話を聞いた。
荻野晶(札幌大学4年)コメント
写真:荻野晶(写真右)・須藤未羽(札幌大学)/提供:札幌大学### 大会振り返り
学校の卒論が忙しくて週1回程度しか練習できてない中でもダブルスを中心にやってきました。4年生の須藤(未羽)との最後のダブルスで優勝することができて良かったです。
この大会で引退だったんですが、ダブルスに懸けていた分優勝できて良かったです。
札幌大卓球部での4年間
私たちの上の代から始まったチームだったので、1つ上の代しかおらず、自分も最初から試合に出させてもらえたのが良かったです。
その先輩方が作り上げてきた物が大きかったので、自分の代で引き継げるか不安でしたが、自分が上の代になったときに、この伝統を繋げていこうと責任感を持って、チームのことも良く考えられたので、成長できたと思います。
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札幌大学の良かった点
強豪校との練習など、髙橋春雄総監督、藤倉健太監督が卓球に取り組む様々な環境を整えてくれていることが、モチベーションに繋がり、良かったです。
女子団体は今年、北海道出場大会全勝、その要因は?
他大学に高校の成績や個人の成績が上の子が入っている中で優勝できたのは応援かなと思います。応援があることで、個人戦では出せない力を出せました。また、団体戦は流れが大事なので、負けても流れを作れるような試合を、みんなの応援を元にできていたかなと思います。
さらに、誰が出てもおかしくないという位置にみんながいて、チーム内で切磋琢磨できています。他の人を差し置いて試合に出てるという責任感や、ここで結果を残したいという気持ち、出られない人のために勝ちたいという気持ちも出ていると思います。
後輩に向けて
2年生の奥山(瑚々・島根県明誠高校出身)がキャプテンなのですが、道外からわざわざ来て、大変なことも多いと思います。
キャプテン気質じゃない中で頑張っていますが、札幌大学はみんながしっかりついてきてくれて、明るいチーム。これからも応援の強さを中心に札幌大学らしい戦いをすればチャンスはあると思うので頑張って欲しいと思います
卒業後は?
スポーツ関係の仕事に就きます。大学でキャプテンもやらせてもらって周りを見る力がついたり、練習も多くやり続けることで継続力もついたりしたので、社会人でもしっかり頑張っていきたいと思います。
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## 鈴木亜依(札幌大学2年)コメント
写真:全日学での鈴木亜依(写真左)・相澤和花(札幌大学)/撮影:ラリーズ編集部### ダブルス&団体優勝の今大会振り返り
今大会のシングルスは課題がたくさん残る試合が多く、練習の意識が大会に表れたかなと思ったので、改善していきたいです。
ダブルスに懸けていて、練習もダブルスを多めにやっていました。今までは2位、3位が多かったけど、やっと結果がついてきたという感じがしました。
団体戦は、個人戦では負けている相手にも、みんなで戦えば優勝できるというのが明確になったし、3年生以下が中心になった初めての大会で、4年生が中心のチームと決勝同士討ちで勝って優勝できたのは大きいなと思っています。
2年制のこども学科(短大)に通いながらの部活動は大変ではなかったか
大事な大会に実習が被っていたり、前日まで実習があって練習ができなかったり、そこが難しかったです。
2年制の短大から4年制に編入すると聞いたがその理由
1つはコロナで全然大学に行けていなかったことと、もう1つはちょっとずつ結果が出てきているのでもう少し部活も頑張りたいなと思ったからです。今通っているこども学科は、4年制がないので、子どもに関わる科目などを取ろうと思っています。
最初は2年で卒業して、すぐに保育士になろうと思っていました。実際に実習で保育の現場を見て、違う道も見てみるとどうなのかなと2年生後半くらいで考え始めました。「今コロナで就職が大変だし編入も良いんじゃない?」と親にも言われて、せっかくならと思い決めました。
[>>学科について鈴木に聞いた2020年11月公開のインタビュー “卓球が強くなる”以上のものを手に入れられる 札幌大卓球部の挑戦](https://rallys.online/person/sapporouniv02/)
団体戦が強い理由
団体戦はみんながいるから責任もあるし、勝たなきゃという気持ちに自然となります。落としたら負けだと思って、頑張ろうという気持ちにもなります。また、個人戦の1人だけベンチコーチがいるのと、団体戦の選手で何人かで応援されるのは全然違って、心強く感じます。
今後の目標
団体戦の目標は全国でリーグを突破、北海道では優勝を続けられるようにやっていきたい。ダブルスは全国目標にして少しでも多く勝ちたいです。
団体戦結果
写真:札幌大学男子メンバー/提供:札幌大学### 男子団体
札幌大学A
女子団体
札幌大学A
男子ダブルス
1位:大谷龍二/国田広也(札幌国際大学)
2位:松岡優斗/中山佳耶(札幌国際大学)
3位:川瀬仁志/杉本憲治(北海学園大学)、大内晴貴/森星太(北海道大学)
女子ダブルス
1位:鈴木亜依/相澤和花(札幌大学)
2位:奥山瑚々/中村璃子(札幌大学)
3位:市嶋ほのみ/藤崎茉耶(札幌大学)、中島美穂/鹿内さつき(酪農学園大学)
男子シングルス
1位:大谷龍二(札幌国際大学)
2位:国田広也(札幌国際大学)
3位:清水祥喜(札幌国際大学)、平岡稜真(札幌大学)
女子シングルス
1位:杉山晴菜(札幌国際大学)
2位:藤崎茉耶(札幌大学)
3位:中村璃子(札幌大学)、市嶋ほのみ(札幌大学)
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