【卓球技術】相手の攻撃を封じる技術 ストップレシーブのコツと練習法
2021.12.10 文:瀬能吉紘コーチのYouTube 瀬能卓球チャンネルより
ボールに下回転をかけて返球するストップとツッツキ、似ている技術ですが実はやり方が違ってきます。
「これができると試合が変わる!脱中級者講座」の第19回では、ストップレシーブのコツと練習法を、瀬能コーチの技術指導を通して詳しく見ていきましょう。
【瀬能吉紘(せのう よしひろ)】滝川第二高等学校から京都産業大学を経て、現在は瀬能クラブのオーナーを務める。インターハイでは団体5位、シングルス3回戦の経験を持つ。関西の強豪・京都産業大学では関西学生リーグ最多勝や、関西学生卓球選手権ではシングルス3位、ダブルス優勝などの実績を残している。社会人になってからも全日本選手権シングルス、ダブルス、ミックス出場など全国で活躍している。(写真提供:本人)このページの目次
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ストップについて
瀬能吉紘(以下、瀬能):今回はストップレシーブのコツを解説していきたいと思います。
ストップは、短いツッツキとは違って台の中でツーバウンドします。
また、ツッツキの場合はボールを切りながら後ろから前に切ってボールを飛ばしていく技術ですが、ストップというのは後ろから前の力が(相手のコードに返球するので当然後ろから前の力は多少はありますが)ほとんどないと思って良いです。後ろから前の力を伝えずにその場に置いてくるようなイメージですね。
そういうような技術がストップと言われるような技術です。
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## ツッツキとストップはやり方が大きく違う
ツッツキとストップというのは同じ下回転で返球する、またはラケット角度を上に向けて返球するという面では同じように見えますが、実は大きくやり方が違ってきます。
ツッツキを短くしたらストップになると思ってやってしまうと、ボールをツーバウンドで台の中に収めることが難しくなりますし、色々なボールに対応ができなくなってしまいます。
ストップはストップ、ツッツキはツッツキという風にはっきりと分けてやってもらうといいんじゃないかなと思います。
見本動画2:28~
## ストップのポイント①打点
瀬能:まずストップの基本について解説していきたいと思います。
ストップで大事にしてもらいたいのは打点です。ボールが自分のコートに着いてすぐのところ、または早いところのどちらかで打ちましょう。特にボールが飛んできてバウンドした直後をとってもらうと非常に良いストップになります。
(どうしても間に合わないときはボールがちょっと上がったところでも良いです。)
ボールが上がりきってしまうと難しくなるので、着いて早めの所をとる、ということを意識してやるようにしましょう。
ただし、ものすごく下回転が切れたボールについては、ボールが着いて一番高い所をストップしても良いです。
瀬能:ペンもシェイクも一緒ですが、ストップの際にラケットを横に使うと、ツッツキを短くしたような感じで打球してしまってボールが浮きやすく台に収まりづらくなってしまうので、必ずラケットの先(ヘッド)から出すということが大事です。
ストップのポイント③ボールの当たる位置
瀬能:ラケット面のどこに当てれば良いかについて解説します。
ラケットの先の方で当てるとボールをコントロールするのが難しくなります。ボールが浮いてしまいますし、可動範囲もラケットの先の方が手前よりも大きいのでボールに当たる力も強くなってしまいます。
まずはラケットの真ん中よりちょっと下のイメージ(ラケットの柄に近い所)で打球をするっていうのが非常に重要になってきます。
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