
「体育館から卓球場へ」P4MATCH開発者に聞く、コロナ禍で700大会開催をサポートした方法
開発の経緯
そもそもなぜこのようなシステムを開発されたのでしょうか?
塚原:私も学生時代に卓球をやっていたり、社会人になって趣味で続けているのですが、大会運営に色々と不満があったんです。申込みが郵送だったり、進行が遅かったり、いつも同じ人と当たったり。この辺はシステムですぐ解決できました。
トライアンドエラーを続け、7年間かけて約10000人の会員を獲得した### 自動で組み合わせが生成されるのが大きな特徴だと思います。
塚原:中高生の試合について色々調べていくと、地域によっては特定の学校の先生が作為的に組み合わせを作っているケースもあることが分かってきました。人の手で組み合わせを作ってしまうと、どうしても主観が入ったりミスも起こりやすい。なので公平にするにはどうすればよいかを考えていたところ、アメリカやヨーロッパで当たり前に導入されているレーティングを使えば良いのではないかと。
もちろん完璧な組み合わせなど無いですし、あくまでレーティングは目安ではあるのですが、開発してから7年間で公平性の高い大会が提供できてきていると感じます。
## 卓球人口を増やすためには
今後の課題について教えてください
塚原:もっと卓球人口を増やしたい。それに尽きます。コロナ前の2019年の日本卓球協会登録人口を見ると全国で約18万人の中学生が登録しているのですが、これが高校生になると約8万人に減ってしまっているんですね。
半数以上が辞めてしまうのには、色々な理由があるのですが、1つは勝てなくて面白く無いというのがあると思うんです。トーナメントだけの卓球大会だと100人いたら50人が1回戦負け。25人が2回戦負け。つまり75人は2回戦までで負けてしまって勝ち越せないんですね。これでは面白くなくて辞めてしまうのは無理も無いと思うんです。
P4MATCHのランク分布図。どのランクでも楽しめるようにすることを意識しているという。競技である以上、勝負も大切ですが、普及のためにはナンバーワンを抽出するための大会だけでなく、過半数が楽しめる環境を用意することも大切です。そういう設計思想のもとP4MATCHは開発を続けていきます。
現在も試合で負けた人同士が対戦していくようなアルゴリズムを組むことで、全敗で帰る人を極力少なくしています。
どうすればこの仕組みがもっと広がりますか?
塚原:卓球大会運営をボランティアではなく、ビジネスとして取り組む人を増やすことだと思います。
全国の卓球大会の多くは、卓球普及への思いが強い熱心なボランティアの方が主催してくださっています。とてもありがたい反面、この仕組みが将来もずっと続けられるのかを考える時期に来ていると思います。
打開策の一つとしては卓球をビジネスとして行っている各地の卓球場や卓球ショップを起点にすべきです。
具体的には卓球場の稼働率を上げたり、新規集客のために大会を積極開催していくのが一番理にかなっていると思います。空いている2台を使って10人の大会を開催すれば参加費2000円で2万円の売上になるうえ、そこから1人でも2人でも生徒になれば一定の売上が見込めます。コーチも大会に参加すれば、出場者は対戦できて嬉しいし、試合を見ているのでレッスンで正しい指摘が出来るため指導の質も上がると思います。
卓球ショップの場合は、大会参加者の試合前後の用具交換ニーズに応えることができるので、非常に相性が良いと言えます。
また将来的には大会を主催する地域の卓球連盟が、地元の卓球場や卓球ショップに大会運営を外部委託するというスキームができると、全国各地の卓球がより活性化されるのではないでしょうか。
編集後記
人気のインタビュー企画「卓球仕事図鑑」第8回はP4MATCH塚原社長をインタビューさせていただきました。
「公式戦の合間にオープン戦に出て、試合経験を積む」
「仲間たちとオープン戦の団体戦に出て、試合後に反省会で飲みに行く」
そんな卓球愛好家たちの日常が奪われつつある中、塚原さんはコツコツと全国の卓球場に声をかけ、オープン戦の活性化を日々継続しています。
また「全国の卓球場やショップを卓球普及の起点とすべき」との力強い提言の裏には、卓球大会の現場を誰よりも見てきたという自負が感じられ、我々ラリーズ編集部も刺激を頂きました。
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