体育会系は本当に就活有利なのか?「部活×就活」をチームで取り組む方法とは
スポンサー企業、ホームページ 部活のすべてが就活に繋がる
写真:小池皓(北陸大学)/撮影:ラリーズ編集部今春、北信越学生チャンピオンに輝いた4年の小池皓は大学卒業後、地元に戻り、父が経営する住宅関連の会社で働くことが決まっている。
北陸大学卓球部のスポンサー企業とのやり取りを通じて、企業間取引の実態を目の当たりに出来たことが大きいという。
「スポンサー企業さんとの窓口を担当させて貰っていて1人で車で行くこともありますし、監督と一緒にスポンサー契約の延長のお願いに伺ったこともあります。営業や契約ってこうやってコツコツやるんだなということを実感出来た時、父が会社を運営するためにどれだけ頑張ってきたかが分かったんです。改めて父を尊敬するようになり、他の会社に就職するより、隣で手伝いたいと本気で思うようになったので進路を決めました」(小池)
また、これから就職活動に臨む3年の松山航大は広告業界を志望している。
写真:松山航大(北陸大学)/撮影:ラリーズ編集部「1、2年生のうちから企業研究を重ねるうちに、広告代理店に興味を持つようになりました。チームで動くけど、1人1人のパフォーマンスが大事。そういう環境に憧れます。卓球の団体戦に近いのかもしれないと思っています」。
そんな松山はチームのために今できることは無いかと考え、今年6月に卓球部のホームページ(https://sites.google.com/hokuriku-u.ac.jp/tabletennisclub/)を1人で立ち上げた。
「他の大学のホームページはもちろんですが、Tリーグやサッカーの実業団チームのページなども参考にしました。うちは大学卓球部では珍しく、スポンサー企業さんがいたり、地域貢献活動のボランティアなどもやっているので、そういう活動を行っているチームのサイトが参考になります。GoogleSiteという簡単にページを作れるサービスを使いました」(松山)
現在はアクセス解析やネット広告のことなどを独学で勉強中。今後はチームの事に加えて、北信越の卓球情報を発信して、大学進学を考えている高校生に役立つ情報を提供したいと意欲的だ。もちろん“ガクチカ”でこのことを話すつもりなのだろう。
## これからの社会に求められる人材とは
取材を通じて思う。
体育会系・文化系という区分けさえ、前時代的なものになっていくのかもしれない。
これからの社会で働く上で大切なことは、時代のニーズに柔軟に対応し、自分を常にアップデートしていく力を備えているかどうか。
そして、その点においても、北陸大学卓球部の各部員は、確かに鍛えられていた。
2020年の北陸大学特集はこちら
第1話:東京一極集中を覆せ〜北陸大学卓球部 学生スポーツ界の新たな挑戦者たち〜
第2話:“大学で伸びた男”の卓球スペインリーグ挑戦秘話(北陸大学・中陳辰郎インタビュー)
第3話:6つの肩書を持つ男「全ては卓球普及のために」(西東輝・北陸大学卓球部コーチインタビュー)
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