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女子五輪代表チーム快勝 ”無観客と違う緊張感”に打ち勝つ<卓球・ドリームマッチ>

石川佳純(全農)コメント

石川佳純
写真:石川佳純/提供:日本卓球協会### 3人での久しぶりの団体戦を終えて

久しぶりの有観客の中での試合で、緊張感もあったし、オリンピック本番と同じ台でやらせてもらえていい経験ができた。自分のプレーとしては、ダブルスもすごく良かった。最後のシングルスは課題が残ったが勝てたのは自信になった。

お客さんの前で男子との試合は珍しいがどうだったか?

久しぶりにお客さんの前でプレーできて楽しかったし、嬉しかった。
男子はボールのパワーがすごい。その中で、自分がサーブレシーブで崩していけたのが良かった。

五輪に弾みがつく試合だったのでは?

チームとしても5−0で勝ててすごくよかった。今日の試合でいいところ、悪いところが見つかった。オリンピックに向けて、3週間でしっかり調整していきたい。本番前に今日のような試合ができてよかった。

ダブルスの入り方について

どのゲームも苦しい展開やシーソーゲームが続いた。苦しいパターンをなんとか自分たちのパターンに変えられた。苦しい試合を緊張感のある中でできたことが収穫。実践機会が少なかったのでいい経験、勉強になった。

WTTカタールの後も、ダブルスの練習はたくさんやってきた。特にサーブ、レシーブがすごく大事でお互い意識してやってきた。
競った場面で色んなサーブを使っていけたし、切替えも早くできたので、そこはWTTの時よりも自分たちが良くなっているところ。

試合後に3人でどんな話をしていたか

私の試合が終わった後「原田君のカットが変化が分かりにくかった」という話を、2番で美誠ちゃんも対戦していたので、そういう話をしていた。

(スマホでの記念撮影については)卓球台に絵が書いてあってすごくキレイだった。オリンピック本番ではなかなか余裕が無いので、今のうちにということで記念撮影をした。合宿をずっと一緒にしていて、お互いそれぞれオリンピックに向けて頑張ってきたので、チームワークも最高に状態でプレーをしたい。みんな充実した雰囲気だと思う。

副主将を引き受けた気持ちについて

東京開催の中で選んでいただいて本当に光栄なこと。1年五輪が延期になった中でこの舞台に立てることに感謝してプレーをしたい。自分の力を存分に発揮したい

記念撮影の写真はこちら

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平野美宇(日本生命)コメント

平野美宇
写真:平野美宇/提供:日本卓球協会### ダブルス、シングルス状態が上がっているに見えたが、手応えは?

久しぶりに観客を入れての試合だったので、緊張感があった。この環境で試合をさせてもらえたことにまずは感謝したい。
特にダブルスの最初は少し緊張してしまった。ダブルスの後半からシングルスでは練習してきたことが出せた。すごくいい経験をさせてもらえた。

2試合とも接戦を勝ちきれた要因は?

ダブルスは、後半いなるつれて頭も整理されていった。競った場面でも落ち着いて考えながらできたことが良かった。
シングルスは2試合目だったので、最初からかなり考えがまとまっていたし、いいプレーができたので最初から最後まで良かった。

シングルスは3月のTリーグのファイナルでも競り合った長崎選手との対戦。その時からの成長ポイントは?

Tリーグで対戦した時より自信をもってプレーができた。久しぶりの試合だったが、この数ヶ月の成長できていることが自分でも実感できた。今日のために来てくださった相手の3人に感謝しながらプレーをした。

具体的な成長ポイントは?

ラリーは自分のタイミングでしっかり打つことを練習してきた。パワーがある選手相手でも、1本ずつ自分のタイミングで打てたので試合をコントロールできる感覚が前よりもあった。

サーブ、3球目も考えながら1球ずつできた。焦ってしまうことがあまり無かったのがよかった。ラリーが続いてもしっかり足が崩れず、連続して返球できたので、もっともっと強化していきたい。

仮想ドイツで意識したこと

ドイツ選手と戦型が似ていたので意識した。オリンピックの舞台と同じだと思って試合をすることを心がけた。リオでの経験を活かしたいと思う。今日、有観客で試合をして、無観客と違う緊張感があった。今日感じたことをオリンピック本番でも生かせるようにしたい。

馬場監督コメント

仮想ドイツ戦5-0勝利の手応えは

一番良かったのは、しばらく試合がなかった中で緊張する場面を作っていただいて団体戦の試合ができたこと。2019年のチームワールドカップ以来、有観客での団体戦は無かった。

2020年前までは国際大会が沢山あったが、今は試合が少なく練習期間が長い。普段のNTCでも、いかに緊張状態を作り、その中で自分のプレーをできるようにするかを考えている。

五輪までの準備方針は?

五輪で選手が自信をもって臨めるようにすることと、いいコンディションで臨めるようにすることに尽きる。毎日調整をさせながら強化をしていきたい。

最初のダブルスについて仕上がりは?

反省は1ゲーム目が出足が良くなかったこと。緊張もあったし、ボールの飛びが合っていなかった部分もある。五輪では同じことが無いようにし、1ゲーム目からスタートダッシュをかけられるようにしたい。ダブルスの課題は一つ一つ達成していっている途中。

今日は選手がよく考えていて、冷静に「これが効いている。これをやっていった方がいいね」という話が出ていて、第5ゲーム後半は特によかった。ダブルスはゲームによって相手が変わり、ボールも変わってくるので、そこに対応していきたい。

オーダーについては伊藤のシングルス2本が基本戦か?またABC,XYZどちらを選ぶかでオーダーが変わるのか?

考え中です。コイントスでABC,XYZどちらになるかが決まり、それによってエースが4番か5番になるケースがある。トスの勝利も頑張る。

宮崎強化本部長コメント

今回の企画を終えての印象

昨日も今日も選手が出足緊張していた。サーブミスをしたり、思い切ったプレーをできなかったり。緊張をする経験をさせるためにこういうイベントを組んだので成功だったと言える。

昨日の水谷、伊藤は思い切ったプレーが最後までできなかった。伊藤はそれを踏まえて、今日のシングルスで思い切ったプレーを心がけた。でも試合の始めはミスが多かった。そして思い切ったことにより、その後調子が上がってきた。

反省を生かして前に進んでいるので、昨日、今日のプレーが必ずオリンピック本番にも生きると思う。

映像配信などのメディア露出を限定的にした理由について

特に伊藤美誠から自分のサーブレシーブ技術の流出を防ぎたいという話があったし、男子からも長時間試合を流すのは避けたいという要望があった。

今までにない選手からの要望だった。これは選手のレベルが金か銀かというところまで高まってきたことからの要望だと受け止めている。協会としても嬉しいし、見合った環境を用意しないといけないと思っている。

コロナ禍での有観客の判断について

無観客であればトレセンでできる。本番が観客を入れる可能性があるため、有観客を経験させたかった。

動員を50%以下とし、県をまたいでの移動を避けるため観客は埼玉県内の方だけにとどめた。日本卓球協会の埼玉県の会員のみにメールでご案内したところ、300人と思っていたら1000人近くを入れられた。

長年の経験から、卓球選手を見る観客は大声で野次を飛ばさないことがわかっていた。今回も実際に大きな拍手のみで応援いただき、感染防止にも寄与いただき感謝している。

石川佳純インタビュー

石川佳純
写真:石川佳純(全農)/提供:全農

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