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【高校卓球】練習メニューの組み立て方 練習相手は強くなくて良い!?

卓球技術・コツ 【高校卓球】練習メニューの組み立て方 練習相手は強くなくて良い!?

2021.06.15 文:ラリーズ編集部
卓球の低年齢化が進む中、遅咲きで全国大会を目指す選手に送る本企画。

第3回のテーマは、練習メニューの組み立て方だ。

今回も中学の部活動で卓球を始めた卓球歴3年の宗萌美さん(千葉商科大学附属高校1年生)をモデルに、プロコーチの原田隆雅氏(礼武卓球道場)が指導する様子をご紹介する。

バックハンドに異質ラバー(アタック8)を使用する宗さんはフォアドライブが得意。苦手意識のあるバックハンド強化のため、今回は試合に直結したパターン練習に取り組む。

原田隆雅
原田隆雅(はらだたかまさ)。現役時代は福岡の名門柳川高校から同志社大学、実業団のリコーで活躍後、葛西(東京都江戸川区)に礼武卓球道場を設立。プロ卓球コーチとしてジュニアから大人まで幅広い世代を指導。テレビCMの卓球シーン監修なども手掛ける。>>【第1回】中学スタートで全国大会を目指すために大切な“初期設定”とは

このページの目次

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練習相手は強くなくていい

まず前提として練習相手のレベルは必ずしも自分よりも強い相手である必要はない。一部の強豪校を除けば、強い練習相手を毎日確保するのは現実的でないケースが多い。

また、レベルの高い選手同士だとすぐにできてしまうパターン練習も、相手が強くない場合には、逆に調整能力やコントロールが求められて、自分にとっていい練習になることもある。

今回の練習でも宗さんは、年下の練習相手をパートナーに指名した。

バックハンドブロックを強化する具体的な練習メニュー

高校卓球、礼武卓球道場 原田隆雅、宗萌美
図:練習メニュー/作成:ラリーズ編集部ワンコースでの連打で打球感覚や理想のフォームがつかめてきたら、次のステップとしてコースを決めたシステム練習でより実践的なトレーニングをしていく。

今回はバックに異質ラバー(アタック8)を貼る宗選手がブロックで相手を振り回し、優位な展開に持っていくための練習メニューを行った。

この練習では、練習相手がミドルとバックに交互に攻撃してくるボールに対し、相手のフォアとバックに交互にブロックをする。

レベル1:コースを決めてパターン練習 2:00〜

双方が慣れるまで、はじめはラリーが続きにくいこともあるが、まずは20本連続で続けることを目標にミスを減らし、安定性を高めていく。

レベル2:緊張感MAX! 15本連続返球で勝利! 6:20〜

ラリーが続くようになってきたら、より練習のゲーム要素を強めていくのが良い。

今回はブロックする側が15本連続で返球をしたら勝利というルールとした。(攻撃する側がミスした場合はカウントされない。例えば、5本のラリーが続いた後に攻撃側がミスした場合、次のラリーは6本目から再開。)

練習メニューを組み立てる際は、今回のように2人とも練習になるメニューは理想的だ。

コースが決まった規則的な練習の中でもコントロール、回転、ピッチの速さなど明確な課題・テーマを決めて行うとよい。

今回のテーマはコントロールにおいていたが、まずは相手コートに入れ、左右の厳しいコースに送ることを意識していた。

今後さらにレベルを上げるには、左右だけでなく深さ(前後)もコントロールできると良い。

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