
【卓球】大雨災害の青森全国8強に「地元の人を喜ばせたい」
勝って地元の人を喜ばせたい
写真:長谷川志文(弘前卓球センター)
無事に大会出場が叶った長谷川は安堵の気持ちだった。
父の耕平さんは「練習は満足にできていませんが、新幹線に乗ったら、もう腹くくっていました」と語る。
写真:息子を見守る長谷川耕平さん
長谷川には「勝って地元の人を喜ばせたい」という思いがあった。
何より地元に残って避難所の仕事をしている母に勝利の報告をしたかったのだ。
写真:工藤海希(弘前卓球センター/写真左)と長谷川志丈(弘前卓球センター/写真右)
ダブルスで起用された長谷川は、持ち前の安定感あるカットでチームの苦しい場面を守りきるのが役目だ。
父が見守る中、冷静に1本1本を重ねていく。
そして、念願の1勝をあげることができた。
写真:弘前卓球センター(左から長谷川志文、秋元良太、丹藤貴監督、今瑠希也、工藤海希)
長谷川の1勝が、チームにとっての最高戦績に繋がった。
監督の丹藤貴さんは「災害があり、コロナの影響もある中、よくやってくれたと思う。青森に胸を張って帰れます。みんなで協力して思いを一つに、また頑張りたいです」と嬉しそうに語ってくれた。
大会後、長谷川は「チームの新記録が出せた嬉しさと、安心した気持ちでいっぱいです」と話してくれた。これからの目標について聞くと「全国優勝」と答えてくれた。
勝てなかった卓球少年を、一回りも二回りも大きくした全国ホープスだった。
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写真提供:Rallys
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