• HOME
  • 記事
  • 卓球
  • 松島が“福原愛”以来の快挙 サウスポー率83%の理由とは<卓球・全日本ホカバ女子>
全日本ホカバ,卓球,松島美空

松島が“福原愛”以来の快挙 サウスポー率83%の理由とは<卓球・全日本ホカバ女子>

木方が初出場、初優勝 「世界一を目指したい」

全日本ホカバ,卓球,木方菜々美
写真:木方菜々美(T.T彩たま)

初出場・初優勝となった木方菜々美(T.T彩たま)。準決勝では加藤このみ(マエタク)の表ソフトラバー(表面が粒立った形状のラバー)で振るバックハンドに苦しんだが、大接戦ののち3-2で制して決勝へ進出。

決勝ではホープスナショナルチームの小松佳楠(Quest新潟クラブ)とサウスポー対決。サーブからの攻撃パターンで得点を取り合う展開で、木方が3-0で勝利した。

小松佳楠(Quest新潟クラブ),全日本ホカバ,卓球
写真:小松佳楠(Quest新潟クラブ)

木方は試合後「初めて日本一になれたことが嬉しいです。泣かずにできたことがよかったです。将来は世界一を目指したいです」と語った。元インターハイ王者で実業団でも活躍した父の慎之介さんは、「世界一を親としてサポートしていきたい。娘には感謝の気持ちを忘れず育ってほしい」と話してくれた。小さなビッグスターが生まれた瞬間だった。

バンビの部(小学校2年以下) 女子順位

全日本ホカバ,卓球

1位 木方菜々美 ( 埼 玉 ) T.T彩たま
2位 小松 佳楠 ( 新 潟 ) Quest新潟クラブ
3位 加藤このみ ( 群 馬 ) マエタク
3位 原澤有里佳 ( 群 馬 ) 薄根卓球

<ふたかぶメモ>

二株麻依
女子の決勝は、なんと言っても“サウスポー対決”が目立った。ホープスの花沢以外の6人中5人(約83%)が左でラケットを振っていたのだ。

日本の人口全体で見ると左利きは約10%とも言われるが、卓球選手では水谷隼、石川佳純を筆頭に左利きのメダリストが多く誕生している。

右利きの選手と比べて回転も突くコースも逆になるため、対戦相手にとってやりにくいことや、ダブルスのフォアハンドレシーブの際に右利きに比べて足を台の中に踏み入れられる有利さも左利きの特徴だ。

特に親が卓球経験者の場合、身を持って左利きの有利さを経験しているため、我が子に卓球だけは左でラケットを持たせるケースも多い。

今大会で活躍したサウスポーたちが来年どのような戦いぶりを見せるのか。また、そこに食い込む新たな選手の登場にも期待したい。

取材・執筆:二株麻依(ふたかぶまい)

フリーアナウンサー (シー・フォルダ所属)。元NHKキャスターで、主にスポーツ、報道、情報番組を担当。取材して書くこと・話すことが得意。小学3年生で卓球を始め、慶應義塾大学在学中は全日本大学総合選手権大会(団体の部)出場。夢はスポーツ実況をすること。

写真提供:Rallys

関連記事