3人制バスケの歴史を切り拓く 世界初にして最大「3×3.EXE PREMIER」とは?

試合はたったの10分、でも1日15試合

3×3.EXE PREMIERの試合は、1試合10分 or 21点先取というルールで行われる。

5人制バスケットの場合、FIBA(Bリーグ・ワールドカップ・オリンピック含む)の公式試合時間が40分(10分×4クォーター)なので、いわばその1クオーター分だけの、コンパクトでスピーディーな展開だ。

写真:試合の様子/提供:3×3.EXE PREMIER

その代わり、レギュラーシーズンの場合、1日でなんと約15試合が行われる。12チームが参加、4ブロックに分かれて予選を戦い、勝ち上がっていく方式である。

試合会場は、通常の5人制バスケと違い、駅前広場や海を背にした漁港、ショッピングモールや複合施設など、ストリート発祥ならではの自由な発想で開催される。

例えば、2024年5月には地元チーム「YAIZU CITY UNITED.EXE」が誘致する形で、なんと焼津漁港の特設会場で3×3.EXEの公式戦が行われた。

え、雨天決行なのか、と思わず尋ねると、屋外会場予定の場合は、近隣に屋内代替会場を用意したうえで実施するとのことだ。

写真:焼津の漁港に特設会場を作って公式戦開催/提供:3×3.EXE PREMIER

スポーツと社会の豊かな関わり方を

3×3.EXE PREMIERは、単なる“3人制バスケットのプロリーグ”ではなく、スポーツとこれからの社会の豊かな関わり方を模索する挑戦のように見える。

リーグもチームも多様な魅力を携えながら、成長を続けている。2025シーズン時点で、3×3.EXE PREMIERの加盟チーム数は男子36、女子9。

次回の記事では、その革新的なリーグ運営をより深堀りしつつ、“デュアルキャリア”を生きる「3×3.EXE PREMIER」の選手たちのリアルに迫る。

写真:試合の様子/提供:3×3.EXE PREMIER

写真:試合の様子/提供:3×3.EXE PREMIER

写真:試合の様子/提供:3×3.EXE PREMIER

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取材・文:槌谷昭人

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