
バルサ指揮官シャビの人気は健在!イニエスタとの抱擁でスタジアム大歓声
写真:バルサのシャビ監督(なかしまだいすけ/アフロ)
6月6日、国立競技場で「ヴィッセル神戸対バルセロナ」の親善試合が行われ、0-2でバルセロナが勝利した。
平日にもかかわらず47,000人以上の観客が観戦に訪れ、欧州屈指の実力とイニエスタのテクニックに酔いしれた。
この日一番の大歓声となったのが、イニエスタにとってかつての盟友であるシャビ監督との抱擁シーンだった。
交代時や試合終了後にもバルサのシャビ監督と熱い抱擁
ヴィッセル神戸とバルセロナの試合自体は、親善試合ということもあり激しくというよりもスローペースで進んだが、それでもレベルの高さが垣間見えた。
パススピード、トラップの置き所、体の使い方など、やはりラ・リーガを制した名門クラブの選手たちは非常にレベルが高かった。
ヴィッセル神戸の一員として出場したイニエスタも、プレー自体のスピード感は全盛期からは落ちたが、1つ1つのプレーの質はいまだ欧州トップクラスだ。
前半から好プレーを連発し、スルーパスや鋭いシュートなどでバルサゴールに迫った。
イニエスタは後半36分にベンチに下がったが、その際にバルサのシャビ監督が歩み寄り、熱い抱擁を交わした。
バルサの選手やイニエスタの素晴らしいプレーにも当然ながら歓声は起きたが、この日一番の歓声は、イニエスタとシャビ監督の抱擁だった。
それもそのはず、「シャビとイニエスタ」といえば、長いサッカー史の中でも屈指のゴールデンコンビだからだ。
バルセロナの中盤に長らく君臨し、メッシやブスケツらと共に黄金時代を築いた。
ラ・リーガだけでなくCLやクラブワールドカップといったタイトルも何度も獲得し、スペイン代表としても欧州選手権2回、W杯1回の優勝を果たしている。
「無敵艦隊スペイン」の中心には、いつもこの2人が君臨していた。
そんなシャビとイニエスタが、長い年月を超えて日本の地で再開したのだから、観客が沸くのも当然だろう。
2人は試合後も再び熱い抱擁を交わすと、シャビ監督が両チームの選手たちを呼び寄せ記念撮影へと移っていった。
日本人ファンにとって特別な存在であるシャビとイニエスタ
シャビとイニエスタは、メッシとクリスティアーノ・ロナウドがいなければ間違いなくバロンドールを獲っていたであろうレジェンドプレイヤーだ。
しかし、日本人ファンからすると、この2人は特別な存在として認識されている。
もちろん、イニエスタはJリーグでプレーしてくれたという事実があるため、日本人ファンからは特別な感情を持たれるが、その根本にあるのが「日本人と変わらない体型や身体能力」だろう。
シャビもイニエスタも、日本人の体型や身体能力とさほど変わらない選手だ。
それにもかかわらず、世界各国の屈強な選手たちを手玉に取り、試合を支配し続けるほどの実力を持ち合わせていたため、日本人ファンからすると親近感があるわけだ。
シャビの人気は監督になってからも変わらず、バルセロナの現役の選手たちと同じかそれ以上の人気を得ている。
この先、2人がバルセロナの監督とコーチとしてカンプノウのベンチ前に並んで立つこともありえるかもしれない。
今後そんな激熱な光景が実現することを期待してしまう。
そんな夢物語を想像したくなる夜となった。
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