
フロリアン・ヴィルツ(写真:AP/アフロ)
スポーツにおける最大のイベントといえばサッカーW杯だが、今年の6月11日にいよいよ開幕を迎える。
近年のW杯は3出場国が32か国だったが、今回の北中米W杯では史上最多となる48か国が参加し、決勝トーナメントも従来のベスト16からではなくベスト32からのスタートとなる。
レギュレーションが大きく変更となった点にも当然注目だが、サッカーのトレンドといった意味では「司令塔型選手」に注目すべき大会といえるかもしれない。
現代サッカーのトレンドはWGタイプから万能型司令塔へ
近年のサッカー界では、ライン際のポジションからドリブル突破やクロス、カットインからのシュートといったプレーが特徴となる「WG」の選手たちがトレンドとなっていた。
サカやヴィニシウス、サラー、デンベレ、エムバペ、日本であれば三笘薫や伊東純也など、WGの攻撃力を最大限に活かすような戦術がスタンダードな戦い方だった。
しかし、昨年以降はWBシステムを取り入れるクラブも増え、「しっかりとした守備からのカウンター」が最も効果的であると考えられるようになってきている。
当然ながらボール保持できるクラブや国は引かずに前線からのプレスと遅攻によって試合を支配することになるが、引いた相手が多いためパサーがいないチームは苦戦する傾向にある。(今季のレアル・マドリードが良い例)
そのため、北中米W杯は守備もできるパサー(万能型司令塔)がいる国が優勝に最も近いのではないか。
スペイン代表には世界屈指のゲームメーカーであるペドリが存在する。
ミケル・メリーノやスビメンディも司令塔として機能する選手である。
ポルトガルにはペドリと並ぶ現代最高のゲームメーカーであるヴィティーニャがいる。
イングランドにはベリンガム、アルゼンチンにはニコ・パス、ドイツにはヴィルツやムシアラ、オランダにはデ・ヨング、ノルウェーにはウーデゴールがいる。
日本代表であれば、鎌田大地が万能型司令塔に近い選手だといえる。
北中米W杯ではどの試合も高いインテンシティが必須となるはずだが、優れたCFやWGにパスを供給できる万能型司令塔が存在する国がベスト8以上に進出するのではないか。
ケインやエムバペ、ハーランドといったストライカーの派手な得点にももちろん注目だが、ぜひ今回のW杯は司令塔の糸を引くような美しいパスにも注目しよう、
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