「開幕直前」上田綺世がフェイエノールトで活躍できる可能性と懸念されるポイント
上田綺世(写真:ANP Photo/アフロ)
いよいよエールディビジの開幕が迫っている。
なんと言っても注目は昨季王者フェイエノールトに移籍した日本代表FW上田綺世だろう。
ベルギーのセルクル・ブルージュから今季CLに出場のオランダ王者へのステップアップ移籍を実現させた上田が活躍できるのか、注目しているファンも多いはずだ。
果たして上田はフェイエノールトでコンスタントに試合に出場できるのか。
そして一定以上の結果を出すことができるのだろうか。
上田はヒメネスに次ぐCFの2番手としてスタート
4大リーグ外とはいえ、エールディビジの王者ともなれば各国の代表選手が数多く在籍している。
複数人のオランダ代表選手を中心に、メキシコ代表のサンティアゴ・ヒメネス、スロベキア代表のダビド・ハンツコとオーストリア代表のゲルノト・トラウナー、ペルー代表のマルコス・ロペスなどが在籍している。
特にCFのヒメネスは、直接上田のライバルとなる選手だ。
昨季のエールディビジで15得点を挙げ、得点ランキング4位となっている。
ELやカップ戦などでも得点を量産しており、公式戦50試合に出場し28得点2アシストという圧倒的な結果を残している。
4-2-3-1や4-3-3が基本フォーメーションとなることから、ヒメネスと上田は共闘する可能性が低い。
1枠のCFのポジションを争う形となるはずだ。
すでにフェイエノールトのエースであり、戦術理解度も上のヒメネスからスタメンを奪うのはまず不可能であるため、上田は今季前半に関しては2番手のCFとしてプレーすることになるだろう。
リーグ戦やCLの途中出場、カップ戦の先発出場で結果を残しながら、ヒメネスの不調や怪我といったチャンスを逃さずにスタメン奪取を狙っていくことになるはずだ。
スタメンとしてプレーする機会が少ないことは懸念されるポイントだが、それでも活躍できる可能性は十分にある。
クラブ史上最高額となる移籍金15億円での加入であるため、必ずチャンスが与えられるはずだ。
そして国は違えど欧州で1年間プレーしていることで、当たりの強さや環境へのアジャストの仕方なども昨年よりもスムーズに進められるだろう。
何より、シュート力と動き出しの良さを含めた上田のFWとしての能力は、オランダでもトップクラスであるはずだ。
上田が今季どのような活躍を見せてくれるのか、そのプレーに注目しよう。
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