完勝もたらした冨安健洋の超強気なライン設定、日本代表は素晴らしい連動性で6連勝達成!
写真:冨安健洋(PA Images/アフロ)
10月17日、キリンチャレンジカップ「日本代表対チュニジア代表」の一戦が行われ、2-0で日本代表が勝利した。
チュニジア代表のボール支配率は43%でシュート数はわずか1本だったのに対し、日本代表のボール支配率は57%でシュート数が20本と内容的にも圧倒的だった。
この勝利で日本代表は6連勝を達成させた。
完勝もたらした冨安健洋の超強気なライン設定
このチュニジア戦は久保建英や古橋亨梧、伊東純也、旗手怜央などの攻撃陣が積極果敢にシュートを打っていたため、観戦する側はどうしても中盤から前線に視線が向いてしまっていたが、DFラインでは非常に積極的なチャレンジが行われていた。
マイボールの際はゆったりとしたラインで深さを作りスムーズなビルドアップを行っていたが、チュニジアがビルドアップを始める際にはかなりハイラインにDFラインを設定していた。
そのハイライン設定を指示していたのは、アーセナルで活躍している冨安健洋だ。
「この位置でも十分ハイラインだ」
CBの板倉滉やSBの菅原由勢と中山雄太がそうした意志を示すように足を止めた後も、冨安の足は止まらなかった。
板倉らが揃えたラインのさらに1~2メートル高めに冨安が立ち、「DFラインはここだ」とばかりに手を広げる。
当然板倉ら他のDF陣も必然的に1~2メートル前に動きDFラインを揃える。
この超強気なライン設定によってコンパクトな陣形となり、日本代表は次から次へとボールを奪取していった。
遠藤航や守田英正ら中盤の選手たちは自分たちのすぐ後ろにDFラインが設定されているため、怖がらずに相手の楔のパスに対してプレスをかけることができたのだ。
日本代表は前線や中盤を含めた連動性も素晴らしかった
決して得意ではない前線からのチェイシングだが、古橋は良く走りプレスをかけ続けた。
そのご褒美かのように前半終了間際に相手DFに当たったボールが足元に転がってきたことにより、得点を奪うことに成功した。
2列目の旗手怜央や久保建英、伊東純也の連動性も良く、DFやボランチは前述したような超ハイライン設定によって前線のプレスにうまく連動しながら動いていた。
「もしも今ワールドカップが行われたならば、ベスト4進出も夢ではないのでは?」
そんなことを思わせる完勝劇だった。
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