
写真:冨安健洋(提供:アフロ)
3月12日、プレミアリーグ第27節「フラム対アーセナル」の一戦が行われ、3-0でアーセナルが勝利した。
この勝利で勝ち点3を積み上げたアーセナルは、順調にプレミアリーグの首位を快走している。
この試合では、日本代表DFの冨安健洋が後半35分から出場し、無難なプレーでクローザーとしての役割を全うした。
選手層も厚くなり優勝の可能性が極めて高くなったと言えるアーセナル
フラムとの一戦で快勝し、優勝へまた一歩近づいたアーセナル。
今冬にブライトンからトロサール、チェルシーからジョルジーニョを獲得。
さらには長期離脱していたジェズスが怪我から復帰し、気が付けばアーセナルのベンチメンバーもかなり豪華な布陣となっている。
EL(ヨーロッパリーグ)の第2戦でスポルティングに勝利すれば、過密日程が続くことになるが、十分に回していけるだけの戦力を有していると言えるだろう。
4月にはリヴァプールやマンチェスター・シティ、チェルシーといった強豪との戦いが控えるが、大崩れしない限りは優勝を手にすることができるはずだ。
2023年は冨安の今後のキャリアにとって重要な1年となる
冨安は、2月15日に行われたマンチェスター・シティ戦での致命的ミスからようやく立ち直り、落ち着いたプレーができるようになった。
今季はベン・ホワイトのサブとして、さらにはEL要員とリーグ戦のクローザーとしての役割を全うすることになるはずだが、今夏には移籍か残留かの重要な決断を下さなければならない。
キャリアにおいてもっとも重要な選択となるだけに、慎重に判断する必要があるだろう。
冨安のベストなポジションはSB?CB?それともジェネラリストを目指すべき?
冨安健洋は、その恵まれた身体能力と両足を使える器用さ、そしてそのサッカーセンスによって、欧州でもトップクラスのDFへと成長した。
プレミアリーグの首位クラブであるがゆえに、ベンチメンバーとなっているが、他のクラブであれば主力としてプレーできるはずだ。
今後のキャリアを考えた時、考えなければならないのが、「どのポジションで勝負するのか?」といった点だろう。
これはクラブでももちろんそうだが、日本代表においても同じ問題が今後浮上してくるはずだ。
器用過ぎるがゆえに、「DFの便利屋」として扱われてしまう可能性もある。
今後はSBもしくはCBのどちらかのポジションをじっくりと極めていくのも良い判断だと言えるかもしれない。
しかし、4バックのすべてのポジションができ、3バックにも対応できる世界でも稀有な能力を持っているため、すべての能力をこの2年~3年ほどで高め、メガクラブでジェネラリストとして活躍するキャリアも悪くないと言える。
はたして冨安が目指すべき理想のポジションやプレーはどんなものなのか。
今後の冨安の成長に期待しよう。
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