日本がFIFAランキング20位にUP、さらなる強豪国となるためにすべきこと
写真:冨安健洋(PA Images/アフロ)
12月22日、FIFA(国際サッカー連盟)が「FIFAランキング」を発表した。
日本はアジア最高位となる20位にランクアップした。
さらなる上位を目指すためには、一体何が必要となるのだろうか。
FIFAランキング上位の恩恵
FIFAランキングが上位になれば、W杯1次予選の免除となる。
さらに、より上位のポットに入ることができるため、W杯で他の強豪国との対戦を回避することが可能となる。
近年の日本は常にアジア上位をキープしているため、W杯アジア予選の1次予選は回避できている。
しかし、カタールW杯でドイツとスペインと同グループになったように、「ポット3」での出場が多い。
15位以内に入ることができれば、「ポット2」に入ることができるので、格上が1ヶ国のみとなり、よりグループステージ突破がしやすくなる。(上位7位以内に入ればポット1となる)
さらなる強豪国となるためにすべきこと
FIFAランキング20位と世界の高みに一歩近づいた日本だが、FIFAランキング15位以内を目指すためには何が足りず、何をすべきなのだろうか。
まず挙げられるのは、さらなる「個の力」だろう。
アーセナルの冨安、フランクフルトの鎌田、レアルソシエダの久保、ブライトンの三笘など、強豪クラブで活躍する日本人は確実に増えた。
日本以外のアジア各国からすれば、日本は別格な存在だろう。
しかし、W杯でベスト8以上となる国々は、スタメンのほとんどが欧州のビッグクラブでプレーしており、毎日世界トップレベルの環境に身を置いている。
そういった意味では、冨安や久保などと同じような舞台で活躍する選手が今よりも10人は多くならなければならない。
さらに言えば、バルセロナやレアルマドリードといったメガクラブでスタメンとして活躍するような選手も何人か出てこなければならないと言えるだろう。
もう1つは、「JリーグのレベルUP」だ。
自国のリーグのレベルが高くなれば、優秀な選手が欧州に渡ったとしてもハイレベルなリーグを維持でき、国全体の強さは確実に上がる。
また、Jリーグのレベルを上げるためには、育成年代の強化も必須となる。
現在でも育成は成功しているとはいえるが、冨安や三笘、久保の様な優秀な選手をさらに多く輩出できるような形にしていく必要があるだろう。
内田篤人氏の様な欧州を良く知る元代表のJFAロールモデルコーチが今後さらに増えていったり、各クラブの下部組織のコーチや監督に就任していけば、よりJリーグのレベルは上がっていくはずだ
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