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田中碧がカタールW杯中に急成長で日本代表の中盤に厚み、大舞台という計り知れない経験値

写真:田中碧(picture alliance/アフロ)
いよいよ明日に迫ったカタールW杯決勝トーナメント初戦「日本対クロアチア」だが、日本代表は万全で戦うことができない。

CBとして大活躍してきた板倉滉が累積警告で出場停止、そして久保建英が体調不良により出場が危ぶまれているのだ。

しかし、中盤に関して言えば、ほぼ万全な状況となりつつある。

田中碧がこの大会中に急成長を遂げているのだ。

スペイン戦の後半で明らかに動きが良くなった田中碧

コスタリカ戦で右ひざを痛めていた遠藤がスペイン戦のスタメン出場できないことによって抜擢されたのは、田中碧だった。

実力のある選手だが、中盤のプレスにおいて圧倒的な存在感を放っている遠藤の代役であり相手がスペインということで、少々不安を感じたファンも多いはずだ。

スペイン戦の前半、予想通りスペインの華麗なパスサッカーに翻弄される日本。

田中碧も懸命にプレーしたが、その実力差は明らかだった。

しかし、田中碧はこのハイレベルな試合の中で成長していく。

スペインのパススピード、体の使い方などにたった45分で順応し、後半には十分に対応できるようになっていったのだ。

おそらく田中碧が後半から投入されていたら、決勝点となったゴールは生まれなかっただろう。

前半で世界トップレベルのゲームを知り、順応したことで、自信をもって前にポジションを移動できたはずだ。

遠藤の累積警告は心配だが、「田中碧がいる」という安心感

クロアチア戦は板倉が累積警告で出場停止だが、遠藤航も現在1枚警告を受けているため、次にイエローカードをもらえば準々決勝は出場できない。

これまでであれば、「遠藤がいなかったら終わり」と判断されていたが、今は「それでも田中碧がいる」と思われるだろう。

クロアチアの中盤のモドリッチやコバチッチ、ブロゾビッチはグループステージで3試合連続出場しているため、疲労はあるはずだ。

コンディションの上がっている遠藤と守田、そして大会中に成長している田中碧が後半から出場すれば、クロアチアの中盤と対等に戦えるはずだ。

この他にも堂安や三苫、板倉など、4年後の主力となる選手たちが大舞台で確かな経験値を手にしている。

決勝トーナメントに進出したことで、さらに多くの選手が貴重な経験が可能となった。

4年後、8年後に日本代表がさらに躍進するためにも、今大会で「新しい景色」であるベスト8を確実に狙いたいところだ。

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