「カタールW杯」本日行われるカナダ戦で確認すべき「怪我からの復帰組」のコンディション
写真:田中碧(picture alliance/アフロ)
11月17日、サッカー日本代表はカナダとの親善試合を行う。
W杯前最後の試合となるが、確認しておくべきポイントは何と言っても「怪我から復帰した選手たちのコンディション」だろう。
遠藤航や守田英正、三苫薫、冨安健洋は残念ながらぶっつけ本番となりそうだが、それ以外の復帰組にとっては試合勘を取り戻す上でも重要な一戦となる。
確認すべき復帰組は板倉と田中碧、浅野の3人
このカナダ戦は、遠藤と守田というボランチのスタメン2人が出場できないため、必然的に柴崎岳と田中碧がスタメンとなる。
遠藤と守田のどちらも万全といえない状況なだけに、柴崎と田中碧のどちらもドイツ戦のスタメンで出場する気持ちでカナダ戦に臨むべきだろう。
特に田中碧は、W杯前に怪我をして10月29日のリーグ戦以来プレーしていない。
すでに痛みはなくプレーできる状態にあるが、W杯という強度の高い試合でプレー可能かどうかの判断や、試合勘を取り戻す上でも、重要な試合となるはずだ。
ワントップは浅野を間違いなく試すはずだ。
先発の可能性もあるが、本番と同じように前田か上田を先発させ、途中出場させる可能性もある。
膝の負傷からの回復がどの程度であるかと、試合勘を取り戻すためにも、少なくとも30分程度は出場しておきたいところだろう。
そして板倉滉。
日本代表がドイツやスペインのどちらかに勝利し、決勝トーナメントに進出するためには、板倉が確実に必要となるはずだ。
W杯直前のリーグ戦で実戦復帰を果たしたが、数分間の出場であったため本格的に復帰したとは言えない。
このカナダ戦でフル出場、もしくは70分程度でもプレーさせてそのプレー強度とコンディションを確認する必要があると言えるだろう。
あまりにもぶっつけ本番感が強いドイツで頼りになるのは前線の4人
怪我人が多発しており、万全とは程遠い現在の日本代表。
万全な状態でも勝つ確率が低いドイツ相手なだけに、かなり厳しい現状であると言えるだろう。
ただし、ドイツ代表も16日に行われたオマーンとの親善試合で辛くも1-0で勝利するなど調子はそれほど良くはない。
付け入る隙は必ずあるはずだ。
頼りになるのはやはり前線の4人(前田大然、伊東純也、鎌田大地、久保建英)だろう。
9月下旬に行われた欧州遠征のアメリカ戦で見せた連動した激しいプレスができれば、ドイツ代表といえども苦戦するはずだ。
この4人がスタメンで出場したとしても、ベンチには堂安律や三苫薫、上田綺世、南野拓実などの実力者が控えるだけに、試合開始からアグレッシブにプレスを掛けることができる。
ボランチやDFラインに不安を抱えている状態なだけに、前線の4人の動きが非常に重要となるだろう。
Follow @ssn_supersports