CBの層が厚くなったサッカー日本代表、高井幸大すらW杯メンバー落選の可能性あり

高井幸大(提供:Hotspur FC/REX/アフロ)

高井幸大(提供:Hotspur FC/REX/アフロ)
数年前までは日本代表において「層の薄いポジション」といったイメージのあったCBだが、現在では最も層の厚いポジションになりつつある。

これまで北中米W杯メンバー選出濃厚とみられていた選手の落選といったサプライズも十分にありえるといえるだろう。

渡辺剛と鈴木淳之介の台頭によりCBは群雄割拠の状態に

負傷者続出でベストメンバーが起用できない期間に台頭した選手が、渡辺剛と鈴木淳之介だ。

渡辺は28歳の成熟したCBだと思われていたが、フェイエノールトへの移籍と日本代表での経験によりさらに成長を遂げた。

安定感抜群で、間違いなくCBの戦力として計算できる存在となった。

元々ボランチの選手だった鈴木は22歳と若い選手で、コペンハーゲンに移籍してからCBとしての実力を一気に伸ばしてきた。

先日行われたブラジル戦の活躍により、北中米W杯のメンバー選出の可能性も出てきた。

板倉滉と町田浩樹の2人はコンディションさえ問題なければW杯メンバー選出は間違いないだろう。

冨安健洋に関しては、冬に無所属から欧州のクラブと契約し数ヶ月間でも試合に出場することが日本代表復帰への条件となるはずだ。

もしも上記の3人が良いコンディションでW杯に臨むならば、スタメン候補となる。

ここに長らく負傷離脱でプレーできていない伊藤洋輝も選択肢として加わる。

これでCBの枚数は4枚となるわけだが、残りは2枠程度か。

そうなると、高井幸大や渡辺剛、鈴木淳之介、谷口彰悟、橋岡大樹、関根大輝の中で数人は落選することになる。(瀬古歩夢に関しては10月シリーズで能力の限界が感じられたためメンバー争いから離脱する可能性が高い)

半年ほど前はW杯メンバー選出濃厚とみられていた高井も、現在では「ボーダーライン上の選手」となったわけだ。

このまま怪我から復帰後もトッテナムで試合出場できずにいるようならば、渡辺剛と鈴木淳之介よりも序列は下がってしまうだろう。

そういった意味では、冬に出場機会が望めるクラブにレンタル移籍をするという選択肢も有効であるといえる。

果たして日本代表におけるCBのポジション争いを制するのは誰なのか。

各選手の今後のプレーに注目だ。