遠藤航と守田英正に次ぐボランチ3番手の争いは熾烈を極める!旗手、田中碧、伊藤敦が横一線か
写真:田中碧(picture alliance/アフロ)
10月13日に行われるMIZUHO BLUE DREAM MATCHカナダ戦(新潟)と同月17日に行われるキリンチャレンジカップチュニジア戦(神戸)に向けて日本代表選手が続々日本に集結中だ。
フルメニューをこなしたのは初日から合流していた選手のうち板倉を除く9選手のみだったが、久保建英や冨安健洋、遠藤航、菅原由勢、川辺駿の5選手も練習場入りした。
11日からは未合流の守田英正や上田綺世ら6選手が合流予定となっており、初戦のカナダ戦に向けた調整が進められる。
右WG並みに熾烈なボランチ争い
日本代表で最もポジション争いが熾烈なのは、間違いなく右WGだ。
スタッド・ランスの伊東純也がもっともこのポジションで存在感を放っているが、レアル・ソシエダの久保建英が2番手として控えている。
さらには今回の代表2連戦は親知らずの影響で未招集となったがフライブルクの堂安律が3番手に控えている。
しかし、この半年でボランチのポジションも人材が豊富になってきており、右WGと同じように熾烈なポジション争いが起こっている。
キャプテンを務めるリヴァプールの遠藤航と強豪スポルティングの主力である守田英正の2人がファーストチョイスであることに変わりはないが、3番手争いはかなり激化している。
前回の代表活動は怪我のため参加できなかったセルティックの旗手怜央は、リーグ戦でも活躍しており今回はコンディションが良い。
上背はないが運動量と確かなテクニック、そして前線にも顔を出せる攻撃力も魅力だ。
デュッセルドルフの田中碧はサイズ、テクニックなどすべての面で平均点以上を出せるバランスの良いボランチだ。
大事な試合で大仕事をやってのけるその勝負強さも魅力であるといえるだろう。
そして2023年に入り台頭してきたのが浦和レッズの伊藤敦樹だ。
185㎝と日本では珍しいサイズのあるボランチで、かつて日本代表で活躍した稲本潤一を彷彿とさせるダイナミックさを兼ね備えている。
元々はトップ下や攻撃的MFをしていたことも、稲本に似ている点だ。
25歳と決して若手とはいえない年齢だが、ブンデスリーガの下位もしくは中位に移籍し1~2年経験を積めば世界と戦えるボランチに成長する可能性もある。
年齢を考えれば4大リーグ以外に移籍している時間はなく、一気にブンデスリーガへ移籍するべきだろう。
ボランチは福井太智や松木玖生などの台頭もある
日本代表のボランチ争いは、前述した遠藤、守田、旗手、田中碧、伊藤敦の他にも川辺駿がおり、今回は招集されていないが鎌田大地もプレー可能だ。
そして若手に目を向ければ、先日バイエルンのトップチームデビューを果たした福井太智やFC東京で存在感を発揮している松木玖生などもいる。
そう考えれば、日本代表で最も熾烈なポジションであるといっても過言ではないだろう。
果たしてこの10月シリーズでは誰が活躍し序列を上げるのか、注目だ。
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