もはや強豪国とも言える日本代表が難敵ペルーを4-1で撃破!勝利のキーとなった「ライバル心」
写真:三笘薫(提供:なかしまだいすけ/アフロ)
6月20日、国際親善試合「日本代表対ペルー代表」の一戦が行われ、4-1で日本代表が勝利した。
南米の強豪国であるペルーを圧倒するそのパスワークと得点力は、まさに「世界の強豪国」といった内容だった。
日本代表はエルサルバドル戦でも6得点を奪っており、2試合で10得点を挙げるなどその強さを世界に示した。
韓国に勝利するなど決して弱くないペルー代表に圧勝
戦前には、互角の戦いとなると予想されていたこの試合は、思いのほか日本代表の圧勝で終わった。
ペルーも随所に上手さと強さを見せたが、日本代表のパスワークや攻撃のキレが凄まじく、完全に後手を踏んでしまった。
1得点1アシストの三笘薫が素晴らしかったのはもちろんだが、SBが引きすぎず積極的に前にボールを出し、アンカーやインサイドハーフもいたるところに顔を出し勇気を出して前に圧力をかけるなど、連動性も戦う気持ちも素晴らしかった。
ペルーの監督グズマン監督も驚いた通り、試合終盤に久保建英と堂安律が途中出場するなど、日本代表は層の厚さも見せつけた。
メッシもエムバペ級はいないが欧州レベルの選手が勢ぞろい
現在の日本代表には、欧州レベルでプレーできる選手が数多く存在する。
プレミアリーグ屈指のWGに成長した三笘薫やラ・リーガでも目立つ存在となってきた久保建英を筆頭に、鎌田大地や古橋亨梧、伊東純也、堂安律、上田綺世、板倉滉、遠藤航など、挙げればきりがないほど優秀な選手がいる。
この6月シリーズが大成功となった最大の要因が、この人材の豊富さゆえに起こる各選手同士の「ライバル心」だ。
親善試合ではあったが、「良いプレーを見せなければ試合に出られなくなる」といった気持ちが見て取れた。
旗手怜央や菅原由勢、古橋亨梧、森下龍矢といった代表で爪痕を残さなければならない選手たちが必死でプレーするのは当然だが、伊東純也や鎌田大地などもエルサルバドル戦で出番がなく、結果を残さなければスタメンから外されるといった危機感を感じながらプレーしていたはずだ。
現在の日本代表は非常に仲の良いグループだが、ピッチ上ではライバルとして切磋琢磨している。
選手層が厚くなり、誰かが怪我をしたら弱くなるといった状況ではなくなったため、今後は強豪国として結果を出し続けられるのではないだろうか。
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