
W杯ベスト8以上を目指す上で欠かせない強豪国にも名を轟かす日本代表選手の増加
三笘薫(写真:新華社/アフロ)
3月13日、FIFAW杯アジア最終予選2連戦(バーレーン戦、サウジアラビア戦)に臨む日本代表選手が発表される。
いずれかの試合で勝利すればその時点で日本代表の8大会連続のW杯出場が決まることになる。
強豪国にも名を轟かす日本代表選手の増加が必須
サッカーは何が起こるかわからないスポーツではあるものの、残り4試合で2位との勝ち点差が9、3位との勝ち点差が10開いている状況からすると、W杯出場を決める確率は極めて100%に近いといえるだろう。
今回の第7節バーレーン戦と第8節のサウジアラビア戦は共にホームである日本で行われるため、この2連戦のいずれかで本戦出場を決める確率は高い。
そのため、視点をあえて先に向けてみよう。
「北中米W杯でベスト8に進出するために足りていないもの」はあるのか。
欧州でプレーする日本人選手が増え、個々の実力は確実に高まっている。
日本人のストロングポイントである規律に個々の実力が加わったことで、強豪国にも勝利できるほどの実力国となったわけだ。
FIFAランキングもアジア最高位の15位であり、ポット2を確保できるだろう。
北中米W杯でポット1に入るのがベストだが、開催国のアメリカ、メキシコ、カナダが自動的にポッド1に入るため、ポット1の枠は9ヶ国となっている。
つまり、FIFAランキング9位に入らなければポッド1になれないため、おそらくポット2となるのが最も確率が高いといえる。
個々の実力も高まりチームとしての規律もある日本代表がW杯までにすべきことの1つは、「ネームバリューの向上」だろう。
相手国に世界的な選手がいるだけで、精神的に受けに回るケースは多い。
特にW杯という大きな舞台では、相手に気圧されないことが重要だ。
味方に世界的な選手が複数いれば精神的にも心強く、相手も精神的に余裕がなくなるはずだ。
久保&三笘に次ぐ世界的な選手がW杯までに現れるか
現時点で世界のトップオブトップの選手たちに「この選手は要注意だ」と認知されているのは、おそらく久保建英(レアル・ソシエダ)と三笘薫(ブライトン)だけだろう。
この2選手はすでに世界屈指のリーグで活躍を続けており、世界的知名度を獲得している。
遠藤航(リバプール)や堂安律(フライブルク)、鈴木彩艶(パルマ)、南野拓実(モナコ)、伊藤洋輝(バイエルン)、鎌田大地(クリスタル・パレス)、伊東純也(スタッド・ランス)、板倉滉(ボルシアMG)、上田綺世(フェイエノールト)、守田英正(スポルティング)、中村敬斗(スタッド・ランス)らも欧州での知名度が高いが、強豪国の誰もが知り警戒する選手とはなっていないだろう。
唯一冨安健洋(アーセナル)が久保と三笘に匹敵する実力と知名度を持つ選手ではあるが、怪我の多さによって代表活動自体が難しくなっている。
このような状況ゆえに、北中米W杯までに少なくともあと1人~2人は久保と三笘レベルのネームバリューを持つ選手が出てこなければならないといえるだろう。
すでにビッグクラブに所属している遠藤や伊藤がチーム内でレギュラーを掴み活躍するか、その他の選手たちがビッグクラブに移籍しレギュラーを掴むか、いずれかが求められる。
果たして世界に名を轟かす選手は現れるのか、今後の日本代表選手たちの活躍を期待しよう。
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