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久保建英、鈴木彩艶に次ぐ若手が台頭してきていないサッカー日本代表の危うい現状
松木玖生(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
久保建英や三笘薫など実に多くの日本人選手が欧州で活躍している今季だが、23歳以下の若手選手の台頭がほとんどない。
日本代表に絡んできそうな逸材と言えばJリーグでプレーする高井幸大(20)くらいで、日本代表の平均年齢はかなり上がってきている。
来年行われる北中米ワールドカップでは23歳以下の選手がほとんどいないメンバーで臨む可能性が高くなってきているのだ。
伸び悩む日本の若手選手
オリンピック代表でキャプテンを務めたシント・トロイデンの藤田譲瑠チマ(23)は、ベルギーリーグで23試合2,176分に出場してはいるものの、リーグにおいて圧倒的な存在感を見せているわけではなくチームも降格圏となる14位に沈んでいる。
同じくシント・トロイデンの山本理仁(23)は初秋あたりまではスタメン出場できていたが、それ以降はかなり出番自体が減ってきている。
シュツットガルトでトップチームに昇格しリーグ戦計12試合729分に出場したチェイス・アンリ(20)も、2025年に入ってからは出番もなく、セカンドチームでの活動がメインとなっている。
ボルシアMGの福田師王(20)は、今季ようやくトップチームに昇格し1月14日にリーグ戦初得点を記録したが、それ以降はほとんど出番がない状態だ。
松木玖生(21)はレンタル先のギョズテペで3得点5アシストとある程度の結果は残しているものの、出場時間は公式戦計975分とそれほど多くない。
ベルギーよりもリーグランキングが低いトルコリーグであるがゆえ、まだまだ実績不足であるといえるだろう。
欧州初挑戦ながらマインツで全試合に出場し高い評価を得ている佐野海舟は日本代表のスタメンを奪う実力があるが、すでに24歳と若手ではなく中堅に差し掛かっており、さらには移籍前のスキャンダルによって代表復帰が難しくなっている。
世界を見れば17歳にしてバルセロナとスペイン代表で別格のプレーを見せているラミン・ヤマルやアーセナルで今季台頭してきた17歳のイーサン・ヌワネリ、レバークーゼンで10番を背負う21歳のフロリアン・ヴィルツなど続々と新世代のスターが誕生している。
日本代表は現時点では世界と対等に戦える戦力となりつつあるが、三笘や板倉といった世代が代表を退く時期になれば大幅な戦力ダウンとなる可能性もあるだろう。
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