プレミアリーグ初ベンチ入りのトッテナム高井幸大、復活から日本代表の戦力へ

高井幸大(提供:Hotspur FC/REX/アフロ)

高井幸大(提供:Hotspur FC/REX/アフロ)
12月28日、プレミアリーグ第18節、「クリスタルパレス対トッテナム」の一戦が行われ、0-1でトッテナムが勝利した。

この試合では、足底筋膜炎と大腿四頭筋痛などで長期離脱となっていたトッテナムの高井幸大(21)が移籍後初となるベンチ入りを果たした。

出番は訪れぬもキャリア再始動で日本代表への復帰にも期待

2025年上半期では日本代表におけるCBの新戦力として期待されていた高井幸大だったが、トッテナムへの移籍後に怪我を重ね代表からも遠ざかった。

その間に代表では鈴木淳之介や渡辺剛が台頭してきたため、高井の存在感は小さくなってしまった。

ディフェンスリーダーの板倉滉を筆頭に前述した鈴木と渡辺、ベテランの谷口彰悟、怪我から復帰した伊藤洋輝、長期離脱からの復帰を目指す町田浩樹、アヤックスと契約を結びW杯参戦の可能性が出てきた冨安健洋など、CBの層はかつてないほど高くなっている。

しかし、冨安や町田はW杯に良いコンディションで臨めるかどうかわからず、190㎝クラスの実力のあるCBが必要不可欠であるのは間違いない。(谷口や鈴木、渡辺共に185㎝以下であるため)

そういった意味では、高井が100%に近いコンディションで日本代表に復帰してくれれば理想的だといえるだろう。

この日の試合でベンチ入りを果たしたことで、「試合に出場できる状態までコンディションが上がっている」と判断できる。

あとは実戦を重ね「試合勘」を取り戻すことが必要となってくる。

しかし、トッテナムはプレミアリーグで中位に位置しているものの、その戦力は上位クラブに匹敵する。

特にCBはラドゥ・ドラグシンやケビン・ダンソ、ミッキー・ファンデフェン、クリスティアン・ロメロなどかなり実力者が揃っているポジションだ。

現実的に高井がトッテナムで出場機会を得るのは困難であると判断できるため、この冬にレンタル移籍をし出場機会を増やすといった手も有効な選択肢となるはずだ。

果たして高井は北中米W杯のメンバーに選ばれるのか、今後の動向に注目だ。