
高井幸大(提供:Hotspur FC/REX/アフロ)
プレシーズン前に足底腱膜を負傷し離脱していた日本代表DF高井幸大(20)がトッテナムのトレーニングに復帰したと『football.london』が報じた。
屋内メニューではなく屋外メニューをこなしていることからも、戦列復帰までそれほど時間はかからないだろう。
怪我から復帰もトッテナムでの試合出場はハードルが高い
日本サッカー期待の若手CBの高井は、Jリーグから一気に世界最高峰のプレミアリーグにプレーの場を移した。
復帰しプレミアリーグデビューとなれば、DFとしては吉田麻也や冨安健洋、菅原由勢、橋岡大樹に続く出場となる。
町田浩樹が前十字靭帯の断裂で長期離脱となり、冨安健洋や板倉滉、伊藤洋輝など日本代表のCB陣が次々にコンディション不良になっていることを踏まえれば、プレミアリーグの出場で高井がCBとしての経験値を積めば日本代表DF陣の「核」となってくれる可能性がある。
しかし、練習に復帰したとはいえ、高井の立場はチーム内で非常に厳しい状況であるのは間違いない。
怪我で出遅れただけでなく、トッテナムには優秀なCBが数多く存在するからだ。
ミッキー・ファン・デ・フェンとクリスティアン・ロメロの2人は開幕戦と第2節でスタメンフル出場している鉄板のCBであり、ルカ・ブスコビッチやケビン・ダンソ、ラドゥ・ドラグシンの3人も実力派のCBだ。
つまり、高井は移籍市場が閉幕するまでにレンタル移籍に出される可能性があるほど、チーム内での序列は低いわけだ。
そのためレンタルに出されなかったならば、高井はカップ戦を中心にその実力をアピールしていくことになるだろう。
世界最高峰のレベルに慣れていき、前述したトッテナムのCB陣に負傷者やコンディション不良者が出たならば、高井もプレミアリーグでプレーできるはずだ。
高井はその時が来るまでカップ戦であろうとしっかりと実力をアピールすべきだろう。
日本代表は久保建英や三笘薫、堂安律、鎌田大地、伊東純也、上田綺世など攻撃陣はかなり層が厚い。
北中米W杯でのベスト8以上実現は、もしかしたら層の薄いCBのポジションを埋める存在である高井の成長に懸かっているのかもしれない。
果たして高井は9月、10月あたりまでにプレミアリーグデビューできるのか、そのプレーに期待しよう。
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